コービーの存在は若手の成長の邪魔か?ナンスJrの見解 [その他]
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批評家や一部の人たちによって言われることの一つが、
『コービーの存在は若手の成長の邪魔になる』という内容です。
本当にそうなのか?その答えの一つが、ナンスJrの意見です。
これはナンスJrが、コービーが引退を発表する声明を寄稿したサイトでもある
“The Player Tribune”に投稿したものです。
記事はナンスJrの日記のようになっていて、試合以外の面や、試合の裏話など、
なかなか見ていて面白いです。
もちろん英語ですが、興味がある方は見てみてください。リンク先はこちらです。
【Rookie Diary:Cleared for Takeoff】
その記事の中で、『コービーの存在は若手の成長の邪魔になる』という一部の意見に対しての
ナンスの見解が書いてあったので、和訳してご紹介します。
【何人かの人たちが、“コービーは譲るべきだ”というのを私は聞いた。
それは“コービーは私たち若手の成長を阻害する”というものだ。
彼は違う。そんなの、おかしなことだよ。
なぜなら、彼はNBAの歴代3位の得点記録保持者だ。
あなたがシュートを打つか、打たないかを彼に何か言えるか?
ねぇ。それは彼が決めることだ。
私にとって、彼と同じコートに立てるのは本当に名誉なことだ。チームメイトと呼べることも。
“あぁ、彼は私の成長を邪魔する!”私はこんな風には思わない。
私はできる限り彼から学ぼうとしている。ベンチで、コート上で、ロッカールームで。
私は彼が与えてくれるほんの少しの知識でも、すべて聞いているんだ。
ロードに出る前の最後の試合のインディアナ戦でのこと。
私たち(ナンスJrとコービー)はメタがスティールをした時、ベンチにいた。コービーは私を見て言った。
『メタを見たか?君はメタのすべてのポゼッションを見るんだ。
なぜならディフェンス面だ。彼がそれだ。君があれをやるんだ』
コービーが私をメタのようなディフェンダーになれると思ってくれているなんて、本当にクールだ。
私の中では、ディフェンスが私のできることで、インパクトを残せることだと信じている。
もしコービーがシュートができると思ってくれているならば、それだって可能にちがいないさ。】
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#23 スパーズ戦 【チーム力の差は歴然】 [試合感想]
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サンアントニオ戦の感想です。
この試合は、クラークソンが前の試合での捻挫の影響のため、欠場しました。
まずは試合内容を。
1Qの中盤までは点の取り合いになります。
サンアントニオのオルドリッジにオフェンスリバウンドから決められますが、
すぐにルーがフローターを決めます。
再びオルドリッジにジャンパーを決められますが、ラッセルがレイアップを決め返します。
そこから、サンアントニオはオルドリッジのゴール下と、ダンカンのリバースレイアップで得点しますが、コービーがジャンパーを決め返します。
そこからレイカーズはコービーのパスからルーが3ポイント、ラッセルの3ポイントにジャンパーと連続で得点します。
オルドリッジとグリーンにシュートを決められますが、
レイカーズはコービーが3ポイントと、ターンアラウンドジャンパーを決めてリードします。
そして、レイカーズの良いディフェンスも見られました。
レイカーズはルーがジャンパーを決め、さらにコービーもベースライン沿いからのジャンパーを決めます。
加えて、ヒバートがコービーが外したシュートのオフェンスリバウンドを取って、
ダンクを決めます。余談ですが、ヒバートは今日が29歳の誕生日でした。
オルドリッジにダンクを決められますが、レイカーズはラッセルがジャンパーを決めます。
27対19でリードしている場面でコービーとラッセルがベンチに下がりますが、
ここからレイカーズは苦戦します。
まず、サンアントニオの得点を止めれません。
オルドリッジのオフェンスリバウンドからのシュート、ジノビリのレイアップ、
さらにミルズの3ポイント2本などで、あっという間に逆転されます。
その間、レイカーズはシュートが全く入りません。
結局、コービーとラッセルがベンチに下がってからレイカーズは得点できず、
サンアントニオに大きなランを許してしまって、4点ビハインドで1Qを終えます。
2Qはレイカーズがウェルタスからゴール下のサクレにいいパスが通り、サクレがダンクを決めると、
サクレがオフェンスリバウンドを取って、ゴール下にいるウェルタスにパスを出し、ウェルタスが決めます。
サンアントニオはジノビリ→ウエストの連携でウエストがゴール下で決めますが、
ルーがファウルをもらいつつレイアップを決めて3ポイントプレーを完成させます。
さらにレイカーズはウェルタスがレイアップ、コービーのアシストからラッセルが3ポイントを決めます。
ですが、ここからサンアントニオにまたランを許してしまいます。
ミルズのレイアップと3ポイント、レナードにトランジションで3ポイントプレー、
さらにミルズに再びジャンパーを決められてしまいます。
レイカーズはその間にTOが連続で出てしまい、相手に得点を許してしまいました。
レイカーズはヒバートのフックと、ルーの3ポイントと速攻でのレイアップ、
ラッセルの3ポイントで差を縮めます。
その間、サンアントニオはFTを与えても、2本のうち1本は落としてくれていたことが幸いし、
点差を縮めることに成功しました。
前半は健闘し、2点ビハインドで終えます。
3Qはコービーが明らかに手をはたかれているのにファウルをコールされず、審判に文句を言ってしまってテクニカルファウルを取られてのスタートとなります。
コービーのテクニカルファウルのFTをレナードに決められると、レナードには続いて
ジャンパーも決められます。
レイカーズは3Q中盤まではかなり苦しみます。まず、FT以外ではトランジションでコービーの
いいパスからナンスがダンクを決めた以外、シュートが決まりません。
その間にサンアントニオに連続で得点されてしまい、あっという間に55対72と大差がついてしまいます。
レイカーズはTOも込んでしまい、そこから得点を許してしまいます。
コービーのいいパスからラッセルが3ポイントを決め、やっとのことで得点しますが、
オルドリッジにジャンパーを返されます。
ですがまたラッセルが3ポイントを決めます。
さらにここからレイカーズはランドルとヤングが奮起し、ランドルのゴール下での得点や、
ヤングのジャンパー、3ポイントなどで13対5のランを成功させ、
8点ビハインドで3Qを終えます。
4Qに入ると、すぐにミルズにジャンパーを決められますが、レイカーズもルーがジャンパーを決めます。
ですが、サンアントニオにミルズのジャンパー、シモンズの3ポイントプレーなどでリードを
広げられ始めます。
レイカーズはコービーがスクリーンを上手く利用してジャンパーを決めますが、
今日絶好調のミルズに連続して決め返されます。
ラッセルがポストからシュートを決めますが、
サンアントニオに連続して得点され、77対98と大差をつけられてしまいます。
5分以上を残したところで両チームともメンバーが大きく変わり、ガーベッジタイムとなりました。
この試合では、少し差がつき始めた4Qになってもコービーが試合に出ていたので、
若手の成長にばかり焦点を当てた試合ではなかったと思いました。
采配の中では若手に出番が多く回るように工夫しているのかもしれませんが。
今日、少しネックとなったのがTOでそこから多く得点されてしまいました。
ただTOをするだけならまだしも、そこから得点をされてしまうと2重にダメージが大きいです。
オフェンスにおいては、劣勢になり、得点したいという場面でなかなかシュートを打たせたい人
(コービーやルー、ヤング)にボールを渡すことができず、時間ぎりぎりになって
『打たされている』シュートが多くて、なかなか得点することができませんでした。
試合開始当初はボールムーブが良いのですが、劣勢になればなるほど、ボールムーブがなくなってしまうのがレイカーズの悪い癖です。
なのでオフェンスの形が悪く、なかなか得点できず、オフェンスの終わり方もよくないのでトランジションで得点されたり、相手に連続得点を許してしまって差をより広げられる要因となってしまいます。
点が欲しい場面では、コービーやルーなど、得点できる、得点をクリエイトできる人にボールを早い段階で渡し、なんとしても得点に繋げないといけないです。
劣勢になった場面なのに、意図もなくボールを回しているだけではいい形でのオフェンスはできないです。
あと、気になる場面があったのですが、ウェルタスとサクレが試合に出ているとき、
ウェルタスとサクレの2人でピック&ポップのようなオフェンスをし、サクレがハイポスト付近で
ボールを持つ場面が何回かあったのですが、正直、『それ必要か?』と思います。
というのも、サクレがハイポストにボールを持ったところで、何もならないです。
ジャンパーを打つわけでもなく、ゴール下へ切れ込み、シュートを打つわけでもない。
加えて、そこからオフェンスの展開があるわけでもないです。
サクレがハイポストでボールを持っても、両ウイングにいるプレーヤー達が
『どうすりゃいいんだ?』というような感じで戸惑いながら動き回っている様子が見て取れました。
サクレにハイポストでボールを持たせたところで、何にもならないです。
なので、やるだけ無駄だと思います。
続いては個人を。
・コービー
ここ3試合のFG%が43.9%と、復調の兆しが見て取れます。
それに1Qのシュートの確率が最近はかなり良いです。
脚がしっかりあるように見えるし、シュートもいい感じで打てていて、
見ていて、“これは入りそう”と思ったシュートはかなり入っています。
シュートが良い感じに打てているので、もう少しシュートを打ってもいいと私は思うのですが、
若手にシュートを打たせるようなアシストをしたりと、かなりシュートの機会を譲っている感じがします。
特にラッセルをよく見ていて、キックアウトパスを出してラッセルにシュートを打たせる場面が
何回も見られました。
コービーの今日のハイライトです。ダンカンと一緒のハイライトになっていますが、
多くはコービーの場面が多いです。
・ラッセル
2試合連続でキャリアハイの得点を更新しました。
3ポイントがよく入っていたし、自信を持ってシュートを打っているように感じます。
今日はクラークソンが欠場だったので、スタートでプレーしましたが、ベンチから出てきたときと
同じようにアグレッシブにプレーしました。
・ルー
コービーばかりFG%がどうのこうの言われていたので忘れている人も多いかもしれないですが、
開幕当初、ルーもかなりシュートに苦しんでいました。
ですが、ルーのおじいさんが亡くなられて、しばらくチームを離脱して、戻ってきてから、
かなり確率良く、安定してシュートが決まるようになったと思います。
これはコービーもですが、慣れないシステム、本来のポジションでないところでのプレーなどで、
適応するまでに時間がかかったのだと思います。
かなり慣れてきたこともあり、自分のタイミングでシュートが打てたり、自分の持ち味を出せるようになったのでシュートが入るようになってきたと思います。
今日の試合では注目していた点が私の中では1つあって、それはサンアントニオのダンカンが
どんな風にプレーしているのだろうという点でした。
というのも、以前私も記事にしたのですが、OKCのケビン・デュラントが
『メディアはコービーをクソみたいに扱っている』とインタビューで言っていた時のことですが、
デュラントはその際、『君たちメディアはコービーのことは悪く言うくせに、ティム・ダンカンのことは悪く言わないだろ?』
というような内容のことも言っていました。
ご存知の通り、ダンカンはコービーと同じように、NBA19年目の超ベテランです。それに大学に4年間しっかり行って卒業してからNBA入りしているので、コービーよりも3歳近く年上になります。
確かにダンカンへの批判なんて聞いたことないし、ダンカンがどのように今もプレーしているのかが
気になっていたので、今日注目していました。
見ていると、ダンカンの役割が本当に小さくなっていて、驚きました。
サンアントニオはオルドリッジを獲得したことでダンカンの役割が以前よりもより小さくなったのだろうとは思っていたのですが、それにしてもシュート回数も少ないし、まるでロールプレーヤーかのようになっていたので驚きましたね。ミニッツも少ないし。
それもチーム力が充実しているからこそ、成せることなのかなと感じました。
今日は以上です。
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