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コービーへ ~私が愛したスーパースターは~ [コービー関係]
あなたとの出会いは、偶然だった。
いつだったかははっきりとは思い出せない。おそらく2001年頃かな。テレビをつけたら、NBAのトップ10プレー集をやっていて、連続でランクインしていたのが、あなた。
コービー・ブライアントという名前は、それ以前からなぜか知っていた。実際に姿やプレーを見たのは、そのランキングの時が初めてだったはず。
私は一瞬で心を奪われた。
実は私は最初、コービーが191センチのPGだと勘違いをしていた。どうしてかはわからないけど。
ランクインしていたプレーは、どちらもダンク。
私は、191センチのPGがゲーム中にダンクをするのを見て驚いたと同時に、単純にカッコいいと思った。
それ以来、たまにBS放送でやっていた『コービーのチーム』の試合を見るようになり、ビデオテープに録画をするようになって、繰り返し繰り返し、何度もあなたのプレーを見た。
あなたが、198センチのシューティングガードのプレーヤーだったことも知った(笑)
そんな私だけど、実はあなたのファンになりたての頃は、他の選手にも興味を持っていた。具体的には2選手。
一人は、2000台前半、オーランドで背番号1番を付けていた、あなたと同じポジションのプレーヤー。(ペニー・ハーダウェイではない)
もう一人は、2003年に鳴り物入りで入団した高卒ルーキーで、203センチの身長で、PGポジションで最初の年はプレーしていた人。
その人は、『よく知ってるチーム』で、現在も現役としてプレーしていますね。
最初はミーハーだった私だけど、2003年の夏のある出来事をきっかけに、あなたが私の“オンリーワン”となる。
それは、あなたが巻き込まれた、“コロラドでの一件”。
私にとってはショックだったし、世間的にも衝撃だったと思う。
私には親友がいて、その親友もNBAに興味があり、そいつはクリス・ウェバーのファンだった。
そいつは私がコービーのファンだったことを知っているし、コロラドでの一件のことで、私は散々からかわれた。
私は、『単なる浮気』と、擁護になってるのか、なっていないのかよくわからん反論をしていたけど。
加えて、当時はインターネットも普及しておらず、NBAの情報を得るのは、BS放送を見るか、某日本のNBA雑誌を見るくらいしか手段はなかった。
私は毎月2種類の雑誌を買って読んでいたけど、当時はコービーに対して批判的な論調が多かった。
私が応援している選手は、みんなに嫌われているのだと思った。
ならば、せめて私は、何があってもコービーを応援し続けよう。
批判がなに?
コービーはコートで結果を出すはず。
たとえ、世界中の人があなたを嫌いでも、私だけでも、あなたのファンであり続けよう。
まだ若かった私は、そう誓った。
私の人生、選択ミスだらけなんだけど(笑)
その判断だけは正しかったと、胸を張って言える。
その後のあなたと、レイカーズの躍進と活躍は、ご存知の方も多いだろうし、あえてここでは書かないでおきましょう。
書きたいことは山ほどあるんだけど、長くなりすぎるから(笑)
だけど、盛者必衰。
長く、しかも繰り返しあなたのプレーを見てきた私には、ケガの影響もあっただろうけど、10~11シーズンからは既に衰えてきているのがわかった。
それでも勝利の為に必死にプレーするあなたから目が離せなかった。どれだけ勇気を貰ったか、どれだけ刺激を受けたか分からないくらい。
もうこの頃にはインターネットも普及していたし、雑誌なんて話ににならないくらいの情報が得られるようになっていた。
昔以上に、私はあなたを追い続けた。
引退までについても、ここでは省きましょう。後で少しだけ触れるけど。
引退後に、あなたがアカデミー賞を獲ったのは驚いた。引退してすぐに、違う分野に情熱を注ぎ、結果を出す。
あなたが繰り返し言っていた
『インスピレーションを人々に与えたい』
それが確実に実現しつつあると思った。
実は、私もあなたの影響を大きく受けた。
私事になるけど、私は一昨年の暮れから、起業し、とあるお店の経営者となった。
いまだに店の名前も覚えてもらえないような、小さな小さなお店。
起業をするのには勇気が必要だった。
そんなとき、私を後押ししてくれたのは、あなたのメンタリティ、マインドセットだった。
前述したけど、あなたは引退後、すぐに映像制作に情熱を注ぎ、さらに、投資にも力を入れようとしていた。
私はあなたのようになりたかった。
起業する以前の話だけど、私がいち従業員として働いていた職場が、不幸なことに、経営不振により、いわゆる『潰れる』ということになった。
私は職を失うことになる。それが目と鼻の先に迫ったとき、私と身内は、自分たちで起業をすることに決めた。
提案したのは私。リスクを承知の上だった。それに、身内も同じ会社の違う店で以前から働いていたし、潰れる直前は、一緒の店で働いていた。
その業種についてのノウハウや業者とのつながりは、ある程度あったのも大きかった。
実は私は“経営者”“店のトップ”になるつもりはなかったのだけど、身内で話し合った結果、私がトップになることになった。
私は大学も行っていないし、起業する業種のノウハウはある程度あっても、経営のノウハウや、知識はない。
それに私は人間的にも未熟で、本当に経営者としてゼロからのスタート。
だけど、私はあなたのメンタリティや、マインドセットを思い出した。
“目の前のことに全力を尽くす”
“リスクを恐れず、すべてを懸ける”
“細部にまで、こだわりを持つ”
“成功するためには、犠牲が必要”
“リーダーシップは、孤独なもの”
すべてあなたから学んだこと。
私のいる業界は、起業して1年以内に、7割が潰れるとかいう話を聞いたことがあるような業界(本当かはわからないけど)。
厳しい時期はあったけど、身内を含めたスタッフの頑張り、関連業者さんの協力、あとは運が良かったこともあり、なんとか2年目を迎え、ある程度安定してきたようにも思う。コロナウイルスのこともあるから、油断できないけれども。
あなたから学んだメンタリティ、マインドセットがなければ、今の私と店はない。
あなたは生前、特に引退後は、『人々にインスピレーションを与えたい』、と常々言っていた。
あなたにとっては、志半ば、まだまだ途中だったと思う。
だけど、少なくも私はあなたからインスピレーションを受けた。学んだ。刺激になった。
今の私と、店があるのは、あなたのおかげなんだから。
あなたが生前やりたがっていたことは叶っているんだよ。
私以外にも、あなたからインスピレーションを受けた人は絶対いるはず。
あなたの夢は、叶っているよ。安心して。
ちょっと長くなってしまったけど、もう一点。
あなたのラストシーズン、私はすべての試合をインターネットで見た。
そのシーズンで私が見たのは、敵地で、ブーではなく、歓声を受け、“ありがとう”と感謝をされるあなたの姿。
そして今年の1月。
耐えがたく不幸なことに、あなたが天国に行ってしまった時、ありとあらゆるチームの選手、ファンなど、世界中の人々があなたが天に召されたことを悲しんでいた。
その時、わたしは思った。
約17年前、世界中の人から嫌われ、私だけが応援をしていると思っていたあなたは、
本当にたくさんの人から愛されていたんだと。
私が愛したスーパースターは、みんなに愛されていたんだと。
私は、あなたのファンで本当に良かった。本当に心からそう思える。誇りに思える。
これからも私は、あなたから学び、刺激を受けたことを胸に、前に進んで行こうと思う。
あなたは永遠に私のヒーロー。
コービー、本当に、本当にありがとう。
そしてジジ。
安らかに。
【見てくださった方々へ】
読んでくださった方々、本当にありがとうございます。
実は私はまだ、コービーが天に召されたことに対し、心の整理ができていません。
なので今回のこの記事は、わけわからんことを書いてしまっているかもしれません。
ですが、これが今の私の素直な思い、心情です。
記事は2月には既に書こうと決めていました。ですが、いろいろな感情や思い出があふれ、記事が書けませんでした。こんなのは初めてです。
ですが、どこかで書かないと、いけないと思い、このタイミングで書かせていただきました。
まもなく、NBAはプレイオフに入りますが、実は私はあまり今シーズンの試合を見ることができていません。
上記しましたが、起業したので、毎日必死で働いており、試合を見る暇も余裕もないというのが現状です。
加えて、これも私事ですが、愛犬ダンクが、右後ろ足の前十字靱帯を断裂しており、まもなく手術を行います。
完治までには3カ月以上はかかるであろう手術です。しばらくの間不自由になるであろうダンクから目が離せません。
できる限りダンクをサポートしようと、家族一同決意をしています。
なので、おそらく今シーズンのプレイオフは全く見ることができません。
私のポリシーとして、“試合を見ていないのに安易に語るべからず”というものがあります。
見ていないのに、細かい部分や、出来事を語ることなどできないからです。
なので今シーズンはレイカーズについてのツイートもほとんどしていません。
仮にレイカーズがファイナルに行っても、見ることもツイートをすることもできないでしょう。
残念ですが、コービーが後押ししてくれた事業と、大切な家族の命を優先しようと思います。
コロナウイルスの影響で、NBAはもちろんですが、私たちの生活や健康にも大きな懸念が皆様にもあると思われます。
辛い時期ですが、なんとかこの危機を乗り越え、安心して生活を送ることができるよう、一日一日を懸命に生き抜いていこうと思います。
皆様も、お体にお気をつけください。
いちレイカーファンとして、皆様の健康と、チームの幸運を願っています。
最後まで見てくださり、本当にありがとうございました。
2020年8月17日 ひで
ルークの寿命を縮めたかもしれない『レブロン獲得』とマジックの焦り [レイカーズ]
・誤解しないでほしいが、『レブロンは全く悪くない』むしろ・・・
マジック・ジョンソンが“ルーク・ウォルトンHCに対して、不満をあらわにした”というのが話題になっています。
内容は、私がいちいち説明しなくても、すでに知っている人が多いでしょう。日本のバスケットボールメディアが記事を書いていたくらいなので。
ですが、詳しい内容を知りたい方、まだ内容を知らない方は、モコさん(@lallal24)がとてもわかりやすく、詳しく記事を書かれています。
リンク先を張らせていただく許可をモコさんにいただきましたので、是非とも参考に読んでいただきたいです。
↓クリックで記事へ
マジック・ジョンソンがルーク・ウォルトン HCにイエローカード
(モコさん、ありがとうございます)
さて、このうえで、どうしてこのタイミングでマジックがルークに対しての不満をあらわにしたのか、ということを私なりに考えてみたわけですが、ズバリその要因は
『レブロンが来たから』
に他なりません。
こう書くと、“なんだよ!レブロンが悪いってか?”“せっかく来てくれたレブロンに悪いじゃないか!”
と反感を持たれる方もいるのでは?そう思われた方は、どうか落ち着いて、続きを読んでください(笑)
まず、ルークがHCに就任したタイミングから振り返りましょう。
ルークがHCに就任したのは2シーズン前、その前シーズンに長年レイカーズの顔であったコービーが引退し、
“さあ、新しいレイカーズの始まりだ”というタイミングでの就任でした。
選手たちは若手が多く、今はもういませんが、ディアンジェロ・ラッセルやラリー・ナンスJr、ジョーダン・クラークソンといった選手たちもいました。
まさに若手とともに、若きHCであるルークも一緒に成長していくぞ、という形でした。
実際、昨年にマジックは“ルークを中心としたチーム作り”という発言をしています。
この時点で、レイカーズはルークを長期にわたってHCとして据えるつもりで、何年かかけて優勝
できるチームを作ろうと考えていたのでしょう。
・ところが、“あの人”が来てくれた
ルークが就任してから2シーズン、レイカーズはプレーオフに出れませんでした。
そんなチームに今夏、“キング・ジェイムス”が来てくれることになりました。さらにロンドやランス・スティーブンソン、ジャベール・マギーなど、経験も癖もある人達も来てくれました。
そうなるとどういったことが起きるか?つまり、【方針変更】が起こるわけです。
具体的に言うと、“何年かかけて優勝を目指す”という方針から、“すぐに優勝を目指す”という方針変更です。
この方針変更は当然です。なぜなら、フロントは“レブロン加入”というこれ以上ない補強を成し遂げたからです。
フロントは勝てるチームを作るべく、予想以上の補強を成し遂げた。だから、“ルーク、結果を出してくれよ?”となるわけです。
これは当たり前のことです。わざわざ来てくれたレブロンが悪いわけがありません。
むしろ、“こんな若手だらけで、優勝できるかもわからないチームに来てくれてありがとう!”
というのが普通かもしれませんね。
問題は、ルークがその方針転換についてくることができるか、結果を出すことができるか、です。
これは同時に過去2年間で、ルークがどれだけ成長したかを試されているわけでもあります。
マジックがこのタイミングで不満をあらわにしたいうことは、ハッキリ言って、期待に添えていないのでしょう。
・確かにルークには不満がある。でも・・・
今シーズンが開幕して、レイカーズの試合を見ると、確かにルークのコーチングに不満はあります。
にわかファンの私がどうしても気になったのは、“ハーフコートオフェンスの構築”です。これがほとんど見えない。
ゲームメイクのできる人(ロンドやロンゾ、レブロン)の判断に任せきりで、確固たるシステムがあるのか疑問です。
タイムアウト明けにレブロンにポストでボールを持たせ、そこからレブロンが得点を取りに行ったり、パスをさばく、といったオフェンスは見られますが、それもレブロンの判断による部分が多い。
レイカーズがオフェンスのテンポを上げているのも、『ひょっとしてハーフコートオフェンスのお粗末さを隠すための隠れ蓑にしてるんじゃないの?』
と穿った見方をしてしまうほどです。
ですが、冷静に見てみましょう。今はまだ、シーズンが始まったばかり。今夏に加入した選手も多く、
オフェンス・ディフェンス、ケミストリーの構築など、できていないのはしょうがないというか、当たり前な面もあります(オフェンスの構築はコーチ陣が取り組んでいないように見えるのがかなり心配だけれど)。
マジックが不満をあらわにしたタイミングはアウェイのミネソタ戦の後、その時点での勝敗は2勝5敗です。
そしてこの記事を書いている今日11月8日(日本時間)の時点の勝敗は、5勝6敗と、ミーティングの後、盛り返した形になります。ハッキリ言って、頭を抱えるほど悪くはないです。
・マジックの焦り
正直、たかが7試合を終えた時点で不満をあらわにするのは早すぎた気もします。まだチームとしての構築が始まったばかりなので、結果がついてこないのも無理はありません。
マジックからすると、『おいおい、レブロンを獲ったんだぞ?結果を出してもらわないと困る。何やってるんだ』
といった感じでしょう。これが焦りにつながっている。私の分析というか、予想ですが。
ちょっと焦りすぎな気がしないでもないです。マジックの立場と気持ちもわかりますが。
少し言っておきたいのは、いくらレブロンが来たからと言って、最初から結果が出ると思っているのは間違いだということです。
チーム状況やコーチ陣に違いがあるので、比べるのがフェアではないのはわかっていますが、たとえば2010年に結成したマイアミのBIG3だって、シーズン開幕当初は不安定でした。つまり、新しい選手が多いと、結果が出るまでにはある程度時間がかかるということです。
レイカーズにはまだ未知な部分が多いです。つい最近フィニックスを解雇されたタイソン・チャンドラーを獲得したばかり。
これでまたローテーションが変わってきます。シーズン序盤だって予想外のハプニングで、イングラムとロンドが出場停止になり、その間右往左往せざるを得ませんでした。
やっとメンバーがそろってきたのも、つい最近です。
まだ結果を求めすぎる段階にしては早すぎる。
マジックは少し焦りすぎなんじゃないの?と思う面があります。
ですが、ポジティブに考えられる面もあります。それは、このタイミングでの注意喚起は、
ルークにとって“いいお灸になった”ということです。
この時点でお灸をすえられれば、ルークも結果を出すことにこだわるでしょう。
普通に考えれば、“オフェンスもディフェンスもダメ”と言われれば、構築を目指して取り組むでしょう。
この時期での注意喚起は、ルークやAC陣の意識を変えるいいきっかけになるのでは?と思います。
・今後ルークはどうなるか
上記したように、今回ルークにとってはいいお灸になったと言えるでしょう。
ですが、いくらいいお灸になったといえ、もしもシーズンが後半に進むにつれ、マジックが思っているような結果を残せなかった場合、【解雇】というのが現実的に見えてきます。
これは私の読みですが、マジックが言っているように、今季中の解雇はないと思っています。というのも、ハッキリ言って後任に適した人が思いつきません。
逆にいえば、マジックが言う“劇的な何かがない限り”の【劇的な何か】とは、“後任が見つかれば”という意味ではないか、と思います。
現時点では後任は見つからない。だけど、シーズンが進むにつれて、どこかのチームから解雇されたHCが出てくるかもしれないし、ひょっとしたらぜんぜん違うところから後任を見つけてくるかもしれない・・・
私は“劇的な何か”というのは、単なる勝敗の結果だけではないと思います。
とりあえず、ルークにとって、来期以降続投の最低ラインは“プレーオフに行くこと”でしょう。
そしてただ単にプレーオフに行くのではなく、負けたとしても、来期以降に希望を持たせるような要素があるかどうか。
それが達成できない、ポジティブな要素を残せないようであれば、来期以降、ルークはチームにいない可能性が高いでしょう。
【今回の記事で言いたかったことまとめ】
・レブロンが来たことで、マジックが結果を求めるのはわかる。だけど、少し結果を求めるには時期が早すぎるのでは
・嫌でも結果を残さざるを得ない状況になったルークは、結果を出せるか?今シーズンが勝負
・今回の一軒は心配な面、ポジティブにとらえるべき面と両方あった。今後のフロント陣のリアクションに注目
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マジック・ジョンソンが“ルーク・ウォルトンHCに対して、不満をあらわにした”というのが話題になっています。
内容は、私がいちいち説明しなくても、すでに知っている人が多いでしょう。日本のバスケットボールメディアが記事を書いていたくらいなので。
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マジック・ジョンソンがルーク・ウォルトン HCにイエローカード
(モコさん、ありがとうございます)
さて、このうえで、どうしてこのタイミングでマジックがルークに対しての不満をあらわにしたのか、ということを私なりに考えてみたわけですが、ズバリその要因は
『レブロンが来たから』
に他なりません。
こう書くと、“なんだよ!レブロンが悪いってか?”“せっかく来てくれたレブロンに悪いじゃないか!”
と反感を持たれる方もいるのでは?そう思われた方は、どうか落ち着いて、続きを読んでください(笑)
まず、ルークがHCに就任したタイミングから振り返りましょう。
ルークがHCに就任したのは2シーズン前、その前シーズンに長年レイカーズの顔であったコービーが引退し、
“さあ、新しいレイカーズの始まりだ”というタイミングでの就任でした。
選手たちは若手が多く、今はもういませんが、ディアンジェロ・ラッセルやラリー・ナンスJr、ジョーダン・クラークソンといった選手たちもいました。
まさに若手とともに、若きHCであるルークも一緒に成長していくぞ、という形でした。
実際、昨年にマジックは“ルークを中心としたチーム作り”という発言をしています。
この時点で、レイカーズはルークを長期にわたってHCとして据えるつもりで、何年かかけて優勝
できるチームを作ろうと考えていたのでしょう。
・ところが、“あの人”が来てくれた
ルークが就任してから2シーズン、レイカーズはプレーオフに出れませんでした。
そんなチームに今夏、“キング・ジェイムス”が来てくれることになりました。さらにロンドやランス・スティーブンソン、ジャベール・マギーなど、経験も癖もある人達も来てくれました。
そうなるとどういったことが起きるか?つまり、【方針変更】が起こるわけです。
具体的に言うと、“何年かかけて優勝を目指す”という方針から、“すぐに優勝を目指す”という方針変更です。
この方針変更は当然です。なぜなら、フロントは“レブロン加入”というこれ以上ない補強を成し遂げたからです。
フロントは勝てるチームを作るべく、予想以上の補強を成し遂げた。だから、“ルーク、結果を出してくれよ?”となるわけです。
これは当たり前のことです。わざわざ来てくれたレブロンが悪いわけがありません。
むしろ、“こんな若手だらけで、優勝できるかもわからないチームに来てくれてありがとう!”
というのが普通かもしれませんね。
問題は、ルークがその方針転換についてくることができるか、結果を出すことができるか、です。
これは同時に過去2年間で、ルークがどれだけ成長したかを試されているわけでもあります。
マジックがこのタイミングで不満をあらわにしたいうことは、ハッキリ言って、期待に添えていないのでしょう。
・確かにルークには不満がある。でも・・・
今シーズンが開幕して、レイカーズの試合を見ると、確かにルークのコーチングに不満はあります。
にわかファンの私がどうしても気になったのは、“ハーフコートオフェンスの構築”です。これがほとんど見えない。
ゲームメイクのできる人(ロンドやロンゾ、レブロン)の判断に任せきりで、確固たるシステムがあるのか疑問です。
タイムアウト明けにレブロンにポストでボールを持たせ、そこからレブロンが得点を取りに行ったり、パスをさばく、といったオフェンスは見られますが、それもレブロンの判断による部分が多い。
レイカーズがオフェンスのテンポを上げているのも、『ひょっとしてハーフコートオフェンスのお粗末さを隠すための隠れ蓑にしてるんじゃないの?』
と穿った見方をしてしまうほどです。
ですが、冷静に見てみましょう。今はまだ、シーズンが始まったばかり。今夏に加入した選手も多く、
オフェンス・ディフェンス、ケミストリーの構築など、できていないのはしょうがないというか、当たり前な面もあります(オフェンスの構築はコーチ陣が取り組んでいないように見えるのがかなり心配だけれど)。
マジックが不満をあらわにしたタイミングはアウェイのミネソタ戦の後、その時点での勝敗は2勝5敗です。
そしてこの記事を書いている今日11月8日(日本時間)の時点の勝敗は、5勝6敗と、ミーティングの後、盛り返した形になります。ハッキリ言って、頭を抱えるほど悪くはないです。
・マジックの焦り
正直、たかが7試合を終えた時点で不満をあらわにするのは早すぎた気もします。まだチームとしての構築が始まったばかりなので、結果がついてこないのも無理はありません。
マジックからすると、『おいおい、レブロンを獲ったんだぞ?結果を出してもらわないと困る。何やってるんだ』
といった感じでしょう。これが焦りにつながっている。私の分析というか、予想ですが。
ちょっと焦りすぎな気がしないでもないです。マジックの立場と気持ちもわかりますが。
少し言っておきたいのは、いくらレブロンが来たからと言って、最初から結果が出ると思っているのは間違いだということです。
チーム状況やコーチ陣に違いがあるので、比べるのがフェアではないのはわかっていますが、たとえば2010年に結成したマイアミのBIG3だって、シーズン開幕当初は不安定でした。つまり、新しい選手が多いと、結果が出るまでにはある程度時間がかかるということです。
レイカーズにはまだ未知な部分が多いです。つい最近フィニックスを解雇されたタイソン・チャンドラーを獲得したばかり。
これでまたローテーションが変わってきます。シーズン序盤だって予想外のハプニングで、イングラムとロンドが出場停止になり、その間右往左往せざるを得ませんでした。
やっとメンバーがそろってきたのも、つい最近です。
まだ結果を求めすぎる段階にしては早すぎる。
マジックは少し焦りすぎなんじゃないの?と思う面があります。
ですが、ポジティブに考えられる面もあります。それは、このタイミングでの注意喚起は、
ルークにとって“いいお灸になった”ということです。
この時点でお灸をすえられれば、ルークも結果を出すことにこだわるでしょう。
普通に考えれば、“オフェンスもディフェンスもダメ”と言われれば、構築を目指して取り組むでしょう。
この時期での注意喚起は、ルークやAC陣の意識を変えるいいきっかけになるのでは?と思います。
・今後ルークはどうなるか
上記したように、今回ルークにとってはいいお灸になったと言えるでしょう。
ですが、いくらいいお灸になったといえ、もしもシーズンが後半に進むにつれ、マジックが思っているような結果を残せなかった場合、【解雇】というのが現実的に見えてきます。
これは私の読みですが、マジックが言っているように、今季中の解雇はないと思っています。というのも、ハッキリ言って後任に適した人が思いつきません。
逆にいえば、マジックが言う“劇的な何かがない限り”の【劇的な何か】とは、“後任が見つかれば”という意味ではないか、と思います。
現時点では後任は見つからない。だけど、シーズンが進むにつれて、どこかのチームから解雇されたHCが出てくるかもしれないし、ひょっとしたらぜんぜん違うところから後任を見つけてくるかもしれない・・・
私は“劇的な何か”というのは、単なる勝敗の結果だけではないと思います。
とりあえず、ルークにとって、来期以降続投の最低ラインは“プレーオフに行くこと”でしょう。
そしてただ単にプレーオフに行くのではなく、負けたとしても、来期以降に希望を持たせるような要素があるかどうか。
それが達成できない、ポジティブな要素を残せないようであれば、来期以降、ルークはチームにいない可能性が高いでしょう。
【今回の記事で言いたかったことまとめ】
・レブロンが来たことで、マジックが結果を求めるのはわかる。だけど、少し結果を求めるには時期が早すぎるのでは
・嫌でも結果を残さざるを得ない状況になったルークは、結果を出せるか?今シーズンが勝負
・今回の一軒は心配な面、ポジティブにとらえるべき面と両方あった。今後のフロント陣のリアクションに注目
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カイル・クズマはスターになる!その理由はこれだ [レイカーズ]
私のブログを何度か見たことが見たことがある方はご存知でしょうが、私がコービー以外の人物について、または話題について記事にするのは稀です。
なぜかというと、冷たいと思われるかもしれませんが、『記事を書くだけの価値があるのかないのか』というのが、私の記事を書く基準だからです。
記事を書くのには、時間が必要です。私は記事を書くのに結構時間がかかってしまいます。
記事にもよりますが、大体、2時間近くはかかります。
私にとっては、『記事を書く2時間を費やす、価値があるのかないのか』が重要なのです。
私が主に記事を書いてきたのはコービーに関してが多いです(試合の感想以外では)。
コービーに関しては、記事を書くだけの価値があると思っていたので、これまで書いてきました。
コービーのラストシーズン、2015~16シーズンですが、私はこのシーズン、ほぼすべての試合の記事を書きました。
もちろん、試合を見ないことには、感想は書けません。
試合を見るのに、大体3時間近く、記事を書くのに、2時間ほど。
このシーズンは試合のある日は大体5時間をNBAの為に時間を費やしていたことになります。
正直、めちゃくちゃハードでした(笑)途中何度も『やめときゃよかった』と思いました。
ですが、私はコービーに価値を感じていたので、なんとかシーズン最終戦までやり遂げることができました。
コービーのラストゲームの活躍は、1シーズン頑張って記事を書いてきた私に対してのご褒美かと思ったほどです(笑)
アレのおかげで、私のそれまでの苦労はすべて吹っ飛びました。
そしてコービーは引退し、私は頑張りすぎた反動もあってあまり記事を更新しなくなったわけですが、
今回、久々に『記事を書きたい』と思わせてくれる選手が出てきてくれました。
それがカイル・クズマです。
私は、クズマはスターになると思います。それも、レイカーズが目指すバスケットボール、スタイルにかなりマッチした状態でです。
その理由を、今から書いていこうと思います。
ただし、私は具体的なデータや、数字を持ち出してはここでは述べません。
なぜなら、データを探すのが大変だからです(苦笑)
具体的なデータ、例えば、選手のボール保持時間や、移動スピードがどうとか、そういうのを持ち出して論じれば、深いバスケットボール談議になり、記事に信頼性をもたらすことができるのは分かります。
ですが、そこまでやると、もはやアナリストですよね(笑)
“仕事”のレベルです。
それをやっている方は素晴らしいと思います。ですが、私はそのレベルまではできません。
私は見たまんま、思ったことをそのまま書いて、記事にするスタイルでやっていこうと思います。
たまには具体的なデータも持ち出したいとは思いますが。
“論文”というより、“感想文”のような感じでしょうか。
それでも見たい、と思ってくださる方は、どうぞお読みください(笑)
『な~んだ、内容のうっすい記事だな』という意見は受け付けません(笑)
では、ここからクズマについて、特筆すべき点を。
①ボディバランスの良さとスピード
クズマがよく行うムーブの一つが、スピンターンで相手をかわし、レイアップなどに持ち込むムーブです。
よくレブロンがやるヤツですね。あれは相当難しいです。
まず、クズマのスピンターンですが、相当なスピードでドライブしたり、トランジションでボールを持ちこんでからスピンしているにもかかわらず、ほとんど軸がぶれず、シュートに持ち込み、決めています。これは相当な体幹の強さ、そしてボディバランスを持っている証左ではないでしょうか。
熱心なワークアウトの賜物だと思います。
クズマの身長は206センチメートルですが、ビッグマンにしては(実は、現在のNBAでは、もう206センチではビッグマンとはいえないかもしれませんね。この身長でも3ポイントは当たり前、ボール運びだってする様な時代になった訳ですし)スピードがある方ではないでしょうか。
クズマはトランジションにおいて、よく先頭を切って走っています。さらに自分でドリブルしてボールを持ち込む際のスピードもかなりのものです。
“ボディバランス”と“スピード”この2点がクズマが優れている点であろうと思います。
②ボールを持ってから、得点するまでの時間が短い
私がクズマが1番すごいと感じた点はこの点です。クズマはパスを受け、ボールを持ってからシュートを打つまでの時間が短いと思います。
簡単に言えば、ボールを長く持たなくても、得点ができるということです。これが1番の武器ではないかな、と私は思っているのです。
これに関して、具体的なデータがあるわけではないです。完全に、私の主観、感想です。
だけど、私と同じように思っている方も、いらっしゃるのでは?
なぜクズマはボールを貰ってからシュートに行くまでの時間が短いのか。
その理由は2つあると思います。
まず1つ目が、“常にアタックモード”であること。
サマーリーグの時から、現在に至るまで、クズマはコートに立っている時は常に“アタックモード”です。
隙があれば躊躇なくシュートを放つし、ゴールにアタックします。
これはディフェンダーにとっては、脅威です。というのも、クズマとマッチアップしている時は、息をつく暇もありません。
隙があればクズマは必ずアタックしてきます。ディフェンダーは大変でしょう。
もう1つの理由は、“状況判断に優れている”ということです。
例えば、スクリーンを使い、少しでもフリーであればシュートを打つ。
インサイドにスペースがあれば、ドライブを仕掛ける。
このような判断がクズマは早いのです。
ボールを貰ってすぐ、あるいは、ボールを貰う前からディフェンダーの位置などを把握し、どのようにしてゴールを狙うのかを考えているのだと思います。
“ボールを貰ってから”考えるのではないから、シュートに行くまでの時間が短いのだと考えられます。
現代のNBAにおいて、“ボールを長く持ちすぎる”というのは、ある種“やってはいけないこと”になりつつあります。
システムオフェンスが主流となり、ボールやプレーヤーが常に動くことが重要視されるようになった現在において、クズマのように“長くボールを持たなくても得点を狙う”というのは重要なのです。
この点において、クズマは現代のバスケットボールにすごくマッチしていると言えると思います。
③新人離れしたメンタリティー
クズマを見ていると、『本当に新人?』と思うようなメンタリティーを持っていると感じます。
メンタリティーと言えば、ご存知『マンバメンタリティー』を思い浮かべる人がいるかもしれませんが、私は“あえて”マンバメンタリティー、つまりコービーとは比較しません。
理由は、何でもかんでもコービーと比較するのはナンセンスであり、そのプレーヤー自身に失礼だと感じる面があると思うからです。
はっきり言って、何でもかんでも“コービーみたい”とか、『マンバメンタリティーを持っている!』とか言うのは、違和感を感じます。
20年のキャリアでほぼすべての栄誉を手にし、5度の優勝に導いた選手と、1年目や2年目の選手を比較して何になるのか?
もちろん、コービーのように、偉大な選手になってほしいという気持ちは分かりますが。
私はそれぞれの選手個人のいい面として、メンタリティーであったり、フットワークであったり、見ていくことが大切であり、その選手に対しての礼儀であると思っています。もちろん、これは私個人の考えであり、他の人がどう思おうと自由だと思いますが。
ということで、クズマ自身のメンタリティーを見て、すごいと思う点を挙げると、まずは『どんな場面でも落ち着いている』という点。
クズマは今季すでに何度か、終盤に同点に追いつくシュートや、重要なバスケットを決めたりしていますが、常に冷静で、はしゃいだりしている様子は見られません。
まるで、試合終了のブザーが鳴るまでは気を抜いていないかのようですし、“このくらい決めて当たり前”と思っているのかもしれません。
続いては、上記しましたが、“常にアタックモード”である点です。
具体的には、先日のヒューストン戦、クズマはトランジションでレイアップシュートを外してしまう場面がありました。
ところが、オフェンスリバウンドを味方が取ったのを見ると、クズマは3ポイントラインの外に行き、ボールを要求し、パスを貰うや否や、すぐに3ポイントを打ち、決めたのです。
これはなかなかできることではありません。“レイアップを外す”というのはある種ボーンヘッドであり、気持ち的に落ち込んでも不思議ではありません。
ところが、すぐさまボールを要求し、フリーであるのを確認してすぐに3ポイントを打ったのです。
私はこのプレーでシュートが入ったとしても入らなかったとしても、手放しで称賛したいと思います(入ったので余計に)
クズマはシュートのミスなんて気にしないのでしょう。消極的になる方がダメで、どんどんアタックするべきだと思っている。
このメンタリティーは、新人離れしていると思いますね。
以上3点、クズマがスターになるであろう資質について書きましたが、私はクズマがスター選手になるとして、どんなタイプのスター選手になるかな?と考えた時、なかなか思いつきませんでした。
得点の取り方やシュートレンジの広さ的に、GSWのケビン・デュラントと少し似ているかな、と感じたのですが、ちょっとしっくりこない。
ですが、昨日ツイッターを見ていると、クズマに関して“クレイ・トンプソンのよう”と書いておられる方がいました。
私はピンときて、クズマは【KDとクレイを足して割ったような感じ】というのに落ち着きました。
案外しっくりきませんか?(笑)
クレイなんて、各チームに1人くらいはこんな選手が欲しい!と思うような現代バスケットボールの申し子のような選手でしょう。
さらに、クズマはクレイよりも身長がある。
クズマがクレイとKDを足して割ったような選手になれば、最高でしょう。
是非ともそうなってほしいと思います。
ところで、今年はルーキーが豊作だという話がチラホラ聞こえてきます。
なんなら、ルーキーの方が、何年かNBAにいる選手よりも活躍しているという意見も。
私も実は同じように思っていて、その理由を考えていたとき、こんな意見を見つけました。
モコさん、引用させていただきました(笑)ありがとうございます。
私はこの意見と全く同じことを思っていました。モコさんに、『先を越されてしまった』と思ったくらい(笑)
もう少し言えば、近年、バスケットボールは進化し、システムオフェンス主体に変わったと思いますが、それはNCAAも同じであり、NCAAでそれを経験した分、NBAに入ってからでも、すんなりと順応することができているからこそ、活躍できているのかな、と思いました。
それと、活躍するためにはどんなトレーニングが有効か、などの点も加味してワークアウトをしているからこそ、ルーキーのレベルが上がってきた点もあると思います。
これが本当なのかどうかは分かりませんが、いずれにしても、『変化に適応する』という点と、『最新の技術や、知識をとりいれる』という点が大切なのでしょう。
これはバスケットボールに限った話ではありませんね。何に関しても、同じことが言えるはずです。
今回はクズマに関して考察というか感想というか、記事を書きました。
ルーキーとしてこれだけ活躍しているのは素晴らしいですが、今後怪我には注意してほしいですね。
疲れも溜ってくる時期だろうし。
シーズン通して怪我なくプレーすることができれば、新人王も現実味を帯びてくるのではないでしょうか。
今回は以上です。
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なぜかというと、冷たいと思われるかもしれませんが、『記事を書くだけの価値があるのかないのか』というのが、私の記事を書く基準だからです。
記事を書くのには、時間が必要です。私は記事を書くのに結構時間がかかってしまいます。
記事にもよりますが、大体、2時間近くはかかります。
私にとっては、『記事を書く2時間を費やす、価値があるのかないのか』が重要なのです。
私が主に記事を書いてきたのはコービーに関してが多いです(試合の感想以外では)。
コービーに関しては、記事を書くだけの価値があると思っていたので、これまで書いてきました。
コービーのラストシーズン、2015~16シーズンですが、私はこのシーズン、ほぼすべての試合の記事を書きました。
もちろん、試合を見ないことには、感想は書けません。
試合を見るのに、大体3時間近く、記事を書くのに、2時間ほど。
このシーズンは試合のある日は大体5時間をNBAの為に時間を費やしていたことになります。
正直、めちゃくちゃハードでした(笑)途中何度も『やめときゃよかった』と思いました。
ですが、私はコービーに価値を感じていたので、なんとかシーズン最終戦までやり遂げることができました。
コービーのラストゲームの活躍は、1シーズン頑張って記事を書いてきた私に対してのご褒美かと思ったほどです(笑)
アレのおかげで、私のそれまでの苦労はすべて吹っ飛びました。
そしてコービーは引退し、私は頑張りすぎた反動もあってあまり記事を更新しなくなったわけですが、
今回、久々に『記事を書きたい』と思わせてくれる選手が出てきてくれました。
それがカイル・クズマです。
私は、クズマはスターになると思います。それも、レイカーズが目指すバスケットボール、スタイルにかなりマッチした状態でです。
その理由を、今から書いていこうと思います。
ただし、私は具体的なデータや、数字を持ち出してはここでは述べません。
なぜなら、データを探すのが大変だからです(苦笑)
具体的なデータ、例えば、選手のボール保持時間や、移動スピードがどうとか、そういうのを持ち出して論じれば、深いバスケットボール談議になり、記事に信頼性をもたらすことができるのは分かります。
ですが、そこまでやると、もはやアナリストですよね(笑)
“仕事”のレベルです。
それをやっている方は素晴らしいと思います。ですが、私はそのレベルまではできません。
私は見たまんま、思ったことをそのまま書いて、記事にするスタイルでやっていこうと思います。
たまには具体的なデータも持ち出したいとは思いますが。
“論文”というより、“感想文”のような感じでしょうか。
それでも見たい、と思ってくださる方は、どうぞお読みください(笑)
『な~んだ、内容のうっすい記事だな』という意見は受け付けません(笑)
では、ここからクズマについて、特筆すべき点を。
①ボディバランスの良さとスピード
クズマがよく行うムーブの一つが、スピンターンで相手をかわし、レイアップなどに持ち込むムーブです。
よくレブロンがやるヤツですね。あれは相当難しいです。
まず、クズマのスピンターンですが、相当なスピードでドライブしたり、トランジションでボールを持ちこんでからスピンしているにもかかわらず、ほとんど軸がぶれず、シュートに持ち込み、決めています。これは相当な体幹の強さ、そしてボディバランスを持っている証左ではないでしょうか。
熱心なワークアウトの賜物だと思います。
クズマの身長は206センチメートルですが、ビッグマンにしては(実は、現在のNBAでは、もう206センチではビッグマンとはいえないかもしれませんね。この身長でも3ポイントは当たり前、ボール運びだってする様な時代になった訳ですし)スピードがある方ではないでしょうか。
クズマはトランジションにおいて、よく先頭を切って走っています。さらに自分でドリブルしてボールを持ち込む際のスピードもかなりのものです。
“ボディバランス”と“スピード”この2点がクズマが優れている点であろうと思います。
②ボールを持ってから、得点するまでの時間が短い
私がクズマが1番すごいと感じた点はこの点です。クズマはパスを受け、ボールを持ってからシュートを打つまでの時間が短いと思います。
簡単に言えば、ボールを長く持たなくても、得点ができるということです。これが1番の武器ではないかな、と私は思っているのです。
これに関して、具体的なデータがあるわけではないです。完全に、私の主観、感想です。
だけど、私と同じように思っている方も、いらっしゃるのでは?
なぜクズマはボールを貰ってからシュートに行くまでの時間が短いのか。
その理由は2つあると思います。
まず1つ目が、“常にアタックモード”であること。
サマーリーグの時から、現在に至るまで、クズマはコートに立っている時は常に“アタックモード”です。
隙があれば躊躇なくシュートを放つし、ゴールにアタックします。
これはディフェンダーにとっては、脅威です。というのも、クズマとマッチアップしている時は、息をつく暇もありません。
隙があればクズマは必ずアタックしてきます。ディフェンダーは大変でしょう。
もう1つの理由は、“状況判断に優れている”ということです。
例えば、スクリーンを使い、少しでもフリーであればシュートを打つ。
インサイドにスペースがあれば、ドライブを仕掛ける。
このような判断がクズマは早いのです。
ボールを貰ってすぐ、あるいは、ボールを貰う前からディフェンダーの位置などを把握し、どのようにしてゴールを狙うのかを考えているのだと思います。
“ボールを貰ってから”考えるのではないから、シュートに行くまでの時間が短いのだと考えられます。
現代のNBAにおいて、“ボールを長く持ちすぎる”というのは、ある種“やってはいけないこと”になりつつあります。
システムオフェンスが主流となり、ボールやプレーヤーが常に動くことが重要視されるようになった現在において、クズマのように“長くボールを持たなくても得点を狙う”というのは重要なのです。
この点において、クズマは現代のバスケットボールにすごくマッチしていると言えると思います。
③新人離れしたメンタリティー
クズマを見ていると、『本当に新人?』と思うようなメンタリティーを持っていると感じます。
メンタリティーと言えば、ご存知『マンバメンタリティー』を思い浮かべる人がいるかもしれませんが、私は“あえて”マンバメンタリティー、つまりコービーとは比較しません。
理由は、何でもかんでもコービーと比較するのはナンセンスであり、そのプレーヤー自身に失礼だと感じる面があると思うからです。
はっきり言って、何でもかんでも“コービーみたい”とか、『マンバメンタリティーを持っている!』とか言うのは、違和感を感じます。
20年のキャリアでほぼすべての栄誉を手にし、5度の優勝に導いた選手と、1年目や2年目の選手を比較して何になるのか?
もちろん、コービーのように、偉大な選手になってほしいという気持ちは分かりますが。
私はそれぞれの選手個人のいい面として、メンタリティーであったり、フットワークであったり、見ていくことが大切であり、その選手に対しての礼儀であると思っています。もちろん、これは私個人の考えであり、他の人がどう思おうと自由だと思いますが。
ということで、クズマ自身のメンタリティーを見て、すごいと思う点を挙げると、まずは『どんな場面でも落ち着いている』という点。
クズマは今季すでに何度か、終盤に同点に追いつくシュートや、重要なバスケットを決めたりしていますが、常に冷静で、はしゃいだりしている様子は見られません。
まるで、試合終了のブザーが鳴るまでは気を抜いていないかのようですし、“このくらい決めて当たり前”と思っているのかもしれません。
続いては、上記しましたが、“常にアタックモード”である点です。
具体的には、先日のヒューストン戦、クズマはトランジションでレイアップシュートを外してしまう場面がありました。
ところが、オフェンスリバウンドを味方が取ったのを見ると、クズマは3ポイントラインの外に行き、ボールを要求し、パスを貰うや否や、すぐに3ポイントを打ち、決めたのです。
これはなかなかできることではありません。“レイアップを外す”というのはある種ボーンヘッドであり、気持ち的に落ち込んでも不思議ではありません。
ところが、すぐさまボールを要求し、フリーであるのを確認してすぐに3ポイントを打ったのです。
私はこのプレーでシュートが入ったとしても入らなかったとしても、手放しで称賛したいと思います(入ったので余計に)
クズマはシュートのミスなんて気にしないのでしょう。消極的になる方がダメで、どんどんアタックするべきだと思っている。
このメンタリティーは、新人離れしていると思いますね。
以上3点、クズマがスターになるであろう資質について書きましたが、私はクズマがスター選手になるとして、どんなタイプのスター選手になるかな?と考えた時、なかなか思いつきませんでした。
得点の取り方やシュートレンジの広さ的に、GSWのケビン・デュラントと少し似ているかな、と感じたのですが、ちょっとしっくりこない。
ですが、昨日ツイッターを見ていると、クズマに関して“クレイ・トンプソンのよう”と書いておられる方がいました。
私はピンときて、クズマは【KDとクレイを足して割ったような感じ】というのに落ち着きました。
案外しっくりきませんか?(笑)
クレイなんて、各チームに1人くらいはこんな選手が欲しい!と思うような現代バスケットボールの申し子のような選手でしょう。
さらに、クズマはクレイよりも身長がある。
クズマがクレイとKDを足して割ったような選手になれば、最高でしょう。
是非ともそうなってほしいと思います。
ところで、今年はルーキーが豊作だという話がチラホラ聞こえてきます。
なんなら、ルーキーの方が、何年かNBAにいる選手よりも活躍しているという意見も。
私も実は同じように思っていて、その理由を考えていたとき、こんな意見を見つけました。
レイカーズのルーキーに限らないけど、近年のNBAは着実に変化しているので、変に経験がある選手よりそれを見据えて準備してきたルーキーの方が活躍しやすいんだろうか?ワークアウトのレベルもかなり上がっているはずだし、変に色が付いていないから教えやすいのかもしれない。
— モコ (@lallal24) 2017年12月21日
モコさん、引用させていただきました(笑)ありがとうございます。
私はこの意見と全く同じことを思っていました。モコさんに、『先を越されてしまった』と思ったくらい(笑)
もう少し言えば、近年、バスケットボールは進化し、システムオフェンス主体に変わったと思いますが、それはNCAAも同じであり、NCAAでそれを経験した分、NBAに入ってからでも、すんなりと順応することができているからこそ、活躍できているのかな、と思いました。
それと、活躍するためにはどんなトレーニングが有効か、などの点も加味してワークアウトをしているからこそ、ルーキーのレベルが上がってきた点もあると思います。
これが本当なのかどうかは分かりませんが、いずれにしても、『変化に適応する』という点と、『最新の技術や、知識をとりいれる』という点が大切なのでしょう。
これはバスケットボールに限った話ではありませんね。何に関しても、同じことが言えるはずです。
今回はクズマに関して考察というか感想というか、記事を書きました。
ルーキーとしてこれだけ活躍しているのは素晴らしいですが、今後怪我には注意してほしいですね。
疲れも溜ってくる時期だろうし。
シーズン通して怪我なくプレーすることができれば、新人王も現実味を帯びてくるのではないでしょうか。
今回は以上です。
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ジェイ・ウィリアムスが語る、コービーの“異常な”練習熱心さ [コービー関係]
引退して1年以上たつというのに、コービーのエピソードは次々と出てきます。
今回はとある、意外な元プレーヤーによって語られるコービーのエピソードになります。
その“意外な元プレーヤー”というのはジェイ・ウィリアムスです。
今の若いNBAのファンの方は、彼を知らない人が多いかもしれません。
というのも、彼がNBA選手だった期間は、ほんのわずかです。ドラフト全体2位指名だったにもかかわらず。
簡単に彼の紹介をしておこうと思います。
ジェイ・ウィリアムスは名門デューク大学出身のPGでした。在学中にネイスミス・アワードも受賞しています。
そして2002年ドラフトにて、全体2位指名でシカゴ・ブルズに入団します。
ちなみにこの時のドラフト1位はあのヤオ・ミンでした。ヤオ・ミンか、それともジェイ・ウィリアムスか、ドラフト前にどちらが1位指名を受けるか話題になったのを覚えています。
結局ヤオの方でしたが。
かなり期待されていましたが、ジェイ・ウィリアムスのルーキーイヤーはパッとしませんでした。
そしてそのオフ、彼を悲劇が襲います。
彼はバイクを運転中に交通事故に遭い、大怪我を負ってしまいます。
私の記憶では、NBA選手の大部分はバイクに乗ることを禁止されていたはずだし、今でもそのはずです。
ですが、彼はバイクに乗ってしまい、事故に遭いました。
不幸なことですが、同時に『自業自得だな、こりゃ』と当時は思ったものです。
事故から回復し、プレーヤーとして復帰をしようとしましたが、結局満足に復帰をすることもできず、彼は早々とプレーヤーとしてのキャリアを終えることになりました。
名門デューク大で素晴らしい活躍を見せ、ドラフト2位指名権を受けた選手としては、あまりにも悲しいキャリアだったと言えます。
そんな彼ですが、現在は大学のコーチングや、解説者をやっているという情報を見たことがあります。
自身のプレーヤーとしてのキャリアは不幸なものでしたが、バスケットボールに携わる生活をしているみたいでホッとしています。
少し話が脱線しましたが、今回はそんなジェイ・ウィリアムスが体験した、コービーの“異常な”練習に対しての姿勢が窺えるエピソードになります。
これはウィリアムス唯一のNBAキャリアと言っていい、彼のルーキーイヤーの体験みたいです。
レイカーズ対ブルズの試合前の練習の際の出来事。
彼の語ったエピソードを和訳して載せていきます。
ちなみに元記事はこちらになります。
→【This is a fantastic story about Kobe Bryant’s insane work ethic】
ウィリアムス:
この試合は7時からだった。チャンピオンチームのレイカーズとね。
僕は3時にアリーナに行って、試合前に400本シュートを決める練習をして、
それからサウナ風呂に入ってゲームの準備をするつもりだった。
誰を目撃したか?私はコービーを見た。すでに練習していた。
コートに入り、私は練習を始めた。私は1時間、1時間半ほど練習をした。
私は引き揚げ、練習を終えて座っていたけど、もちろ、まだボールの弾む音が聞こえていた。
私は見渡して、『あの人、まだ練習してるの?』って感じだった。僕が来た時、すでに彼は汗まみれだったのに。
その試合で、コービーは僕たち相手に40得点した(※注:実際のスタッツは36点)。
試合が終わって、僕は『彼に聞かなくちゃ。私は彼がなぜあんなに練習をするのかを理解する必要がある』と思った。試合が終わって、
『ねぇ、コービー、あなたはなぜあんなに長くジムにいるの?』と訊いた。
彼は『君がやってくるのを見たから。そして、“君がどんなにハードに練習しても関係ない。 僕は君よりもハードに練習しようと思っている”ということを君に知ってほしかったんだ』と私に言った。
以上がエピソードになります。
はっきり言って、異常でしょう(笑)
なぜなら、この時コービーは既に3つのチャンピオンリングを手にし、スーパースターとしての地位を確立しています。
そんな選手がドラフト2位指名とはいえ、パッとしないルーキー相手に。しかも試合ではなく、練習でです。
“自分の方が君より練習するんだ!”と張り合うわけです。普通に考えて、こんなことをする選手は稀でしょう。
だけどこれが“コービー・ブライアント”なのです。
おそらく、コービーにとってはリーグにいる全選手、スター選手から下部リーグを行ったり来たりの人まで、すべての選手が競争相手なのでしょう。
はたして今のリーグにこんな選手が何人いるでしょうか?
おそらく片手ほどもいないのではないでしょうか。私が知らないだけで、いるのかもしれませんが(笑)
この“持って生まれた競争心”こそが、コービーをあれほどの選手にしたのでしょう。
今回はこれで以上ですが、少し余談を。
近いうちに当ブログの名前を変更します。
というのも、コービーが引退して1年以上たつのに、未だに“コービー応援ブログ”なので(笑)
もちろん今でもコービーを応援しているし、情報は追っていますが、コービーはもうレイカーズの選手でないし、レイカーズは新たな時代に入ってきています。
そういう意味でも、ここで一区切りつけ、ブログの名前を変更しようと。
もちろんコービー関連の記事は今後も書きます。単にブログの名前を変更するだけです。
只今ブログの名前を考え中です。変更した際はツイッターで報告させてもらおうと思っています。
今回は以上です。
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MJ、コービー、レブロン比較論で感じる『違和感』 [その他]
久々の記事になります。
レイカーズは見事、2017年ドラフトの2位指名権を引き当て、さらにドラフト28位指名権も保持しているので、6月下旬のドラフトで誰を指名するのか熟考している頃合でしょう。
ドラフトで誰を指名するのか気になるところですが、実際ドラフト当日にならないと分からないので、早々とシーズンを終えてしまったレイカーファンにとって、この時期というのは少し暇な時期でもあるんですよね。
話は変わりますが、このブログを見てくださっている皆様は、すでにご存じだと思いますが、私はコービーが好きだし、引退してからもコービーの情報を追い続けています。
そこでたまにツイッターで『コービー』と言うワード(英語でも)で検索したり、Youtubeで動画を見ていると新しい情報や、面白い情報を見つけることがあります。
そこで今回偶然見つけたとある記事について、モノ申したいことがあって、今回記事にしました。
その記事というのは、あとで下記に貼りますが、おそらく永遠に終わることがないであろう、マイケル・ジョーダン、コービー・ブライアント、レブロン・ジェイムスの3人の比較論についてです。
今プレーオフ、クリーブランド・キャバリアーズのレブロンが、プレーオフ通算得点でコービーを抜き、さらにジョーダンの記録も抜き去り、歴代1位の得点記録を達成しました(もちろん継続中)。
事の発端は、レブロンがコービーの記録を抜いた際、TNTの番組放送内において、チャールズ・バークリーが、
『もし今年レブロンがチャンピオンリングを取ることがあれば、レブロンはコービーと同格とみなしていいと思う。今はまだコービーの方が上かな』
という発言をしたことでした。
私はこれを見て、即座に『これはまた議論を呼びそうなことを言っちゃったな。特にレブロンファンからの反発がすごそう』
と思いました。そして私の予想通り、この議論はアメリカだけでなく、日本国内でも巻き起こっていると感じられます。
そしてつい最近、レブロンがジョーダンの得点記録を抜いたことで、コービーとレブロンの比較論はジョーダンをも巻き込んだ議論へと発展しました。
そしてこの議論が巻き起こる中、私が見つけた記事がこちらになります。
『過熱するレブロン・ジェームズとレジェンド選手の比較論、「レブロン対コービー」は…?』 出典:NBA Japanより
↑クリックで記事に飛べます
この記事はNBA Japanのサイトに載っていますが、元はといえば海外サイト“Sporting News”というサイトに載っていた記事を和訳してNBA Japanに載せているものです。
はっきり言いますが、私はこの記事は書いてあることが意味不明で、全く見る価値がなく、ちゃんちゃらおかしい記事だと思っています。
一度、この記事に目を通してから、私のこの記事の続きを見てください。
この記事の宣伝ではないですよ?(笑)
逆にこんなおかしな記事をNBA Japanが載せて、クリック数が増えて広告収入にしていると思うとぞっとします(笑)
今すぐにこの記事を削除してほしいくらいに思っています。
なぜこの記事に違和感を感じ、まったくもっておかしいと感じるか?
その理由をこれから記していきます。
①なぜこの記事の中でいきなりレブロンとコービーを比べ始めた?
この記事では、まず前半にスコッティ・ピペンの発言内容を載せています。
記事を見れば分かりますが、ピペンは『レブロンはコービーを全くもって超えていない』と発言しています。
それどころか、『レブロンはジョーダンやコービーと比べるべきでなく、マジック・ジョンソンと比べるべき』
という趣旨の発言をしています。
ところが、どういうわけかこの記事ではピペンが『マジックと比べるべき』と発言しているにも関わらず、なぜかいきなりコービーとレブロンの比較が始まります。
ピペンは『ジョーダンやコービーとは比べるべきでない』と言っているにもかかわらず、です。明らかに整合性が取れないです。
ピペンの発言を載せた意味はあったのでしょうか?ピペンの発言を引用するなら、この場ではレブロンとマジックを比較する方が筋なのでは?
②『ジェームズ vs ジョーダンの議論は答えが出ないかもしれないが、ジェームズ vs ブライアントとなるとその議論はもう終わっている』←????
この記述もちゃんちゃらおかしいです。
この記述をする前、この筆者はコービーとレブロンを得点やFG%など、いくつかのスタッツを持ち出して比較し、レブロンの方が上だと主張しています。
そのうえで、『レブロンとコービーの議論は終わっている』といっているのだと思いますが、それなら、なぜジョーダンとは比較しないのでしょうか?
コービーもジョーダンもすでにキャリアを終えています。スタッツがこれ以上変動することはありません。
なので、“スタッツ上で”コービーとレブロンを比較するなら、ジョーダンとレブロンを比較することも簡単です。
にもかかわらず、なぜジョーダンとの比較をしないのか納得ができません。“スタッツ上で”比較するならば、議論の答えを導くことはできるでしょう。コービーとは比較できて、ジョーダンとは比較できない理由なんて、これぽっちもありません。単に出ている数字を比べればいいだけです。
『ジョーダンとの議論は答えが出ないのに、コービーとの議論はもう終わっている』だって?
まっっっっっったく理解できない思考です。
こういうことはあまり言いたくないのですが、この筆者はレブロン推しなのだと思います。
これはよく選手の比較論でありがちなことなのですが、自分が推している選手の上回っている数字ばかりを持ち出し、根拠としている人がいます。
そういった方は、自分の推している選手が相手と比較した際に下回っている数字を持ち出すことは、ほとんどありません。
なのでこの記事上でも、コービーとレブロンを比較した際に持ち出しているのは、すべてレブロンが上回っているものばかりです。
全てのスタッツや記録した数字を持ち出すとなると膨大な量になり、大変なのですが、中にはコービーが上回っている数字も確実にあります。
(1試合で記録した点数とか、60点以上を記録した回数などなど)
そういった点には目もくれず、レブロンの上回る数字だけを持ち出していることには違和感を覚えます。
もう一つ、ジョーダンとは比較しない理由についてですが、私が思うに、レブロンとジョーダンを比較した際には、明らかにレブロンが下回っている数字があるからだと推測されます。
ジョーダンはキャリアプレーオフの平均得点が33.4点で歴代1位だったと思います。これは現時点では明らかにレブロンを上回っている数字です。
さらにコービーとの比較において持ち出しているプレーオフにおけるFG%については、ジョーダンにおいては48.7%となっており、レブロンの数字と大差ありません。
アシストやリバウンドではレブロンの方が上回っているかもしれませんが。
スタッツ上では現時点でも比較することは容易なのに、しないということは、レブロンが下回っている数字があるゆえに、ジョーダンとの比較をしたくないのかな?と思ってしまいます。
だから数字で優っているコービー相手では、上回っている数字だけを持ち出し、勝手に結論付けている、ということなのではないでしょうか。
③スタッツがすべて?
比較論を持ち出す際、100%持ち出されるのがスタッツです。これは当たり前です。評論家やファンが比較する際に持ち出せるのはそれしかないからです。
その一方、現役NBAプレーヤーだったり、元NBA選手からは、スタッツ以外の部分でジョーダンやコービー、レブロンについて語られることがあります。
それはメンタリティーであったり、実際に対戦し、マッチアップを通して感じた部分だったり様々です。
この部分は残念ながら、評論家やファンは感じ取ることができません。なぜなら評論家やファンは実際にこの3人とマッチアップしたことがないからです。
これは何事にも言えることですが、外から見て感じることと、実際にやってみて感じることというのは全く違う場合があります。それに人によって感じ方も様々です。
つまり、スタッツというのはあくまで“評価するにあたっての1つの基準に過ぎない”ということです。
プレーヤーを評価する際にあたり、スタッツ以外の数字に表れない部分も加味する必要は確実にあります。
私はコービーとレブロンを比較する際に、とあるファンのコメントで、
“メディア=レブロン推し プレーヤー=コービー推し 単純なことだよ”
というコメント(英語で書いてありました)を見たことがあります。
これもメディアと、実際に対戦したプレーヤーとの考えは違うんだよ、というのを表した分かり易いコメントだと思います。
長々と書きましたが、以上がこの記事を読んで私が感じた違和感についてです。
ここまで書くと、『そこまで言うなら、あんたはコービー推しなんだな?』と思う方がいると思いますが(特にこの記事を読んだレブロンファンは)、
そもそも私は比較反対論者です。比較自体がナンセンスで、特に意味がないと思っています。
その理由は主に2つ。
①比較できること以上に比較できないことの方が圧倒的に多い
②その人の立ち位置、考え方によって評価は違ってくる
です。
まず①についてですが、3人とも同じ時代にプレーし、同じような環境、同じようなキャリアを歩んだわけでもないです。
さらにジョーダンとコービーはポジションが一緒ですが、レブロンは違います。ここはピペンと全く同意見です。
さらにさらにジョーダンとコービーにおいても、細かく見ると違う点があるので、“同じポジションだから”というだけでは単に比較できないです。
このように、圧倒的に比較できないことの方が多いです。唯一比較できるのはスタッツですが、それにも時代背景などが関わってくるので、単純に比較はできないでしょう。
②についてですが、評価する人がどのような立場か、例えばシカゴのファンなのか、レイカーズのファンなのか、クリーブランドのファンなのか、それによってももちろん評価は変わってきます。
当然、レイカーズのファンならコービーに愛着があるだろうし、レブロンのファンなら、レブロンに愛着があるでしょう。
この点だけ見ても、“公平な目線”というのはまず存在しません。
NBAのことを全く知らない人に3人のプレーを見てもらい、誰が一番すごいか判断してもらうというのも一つの手かもしれませんが、その場合はバスケットボールの知識がないので、正確な判断とは言えないかもしれません(笑)
さらに、その評価者がどの部分を重視するのかにもよります。
スタッツを重視するのか、優勝回数を重視するのか、メンタリティーや、社会や次世代に与えた影響を重視するのかなどです。
人の立ち位置も、考え方も千差万別。
よって比較するのは不可能で、比較自体がナンセンスだというのが私の意見です。
ジョーダンがナンバーワンだと思う人がいても、コービーだと思う人がいても、レブロンだと思う人がいてもいいし、3人が全くの同格と捉える人もいてもいいと思います。
考え方は人それぞれなのだから。
ただ、比較をする人がいてもいいとは思います。それも人それぞれなので否定はしません。
ですが、私には不快に感じていることがあります。
それは、『意見が違う人を罵倒する』という行き過ぎた論争に発展しているさまを度々見かけることです。
これは2日ほど前に同じことをツイートして、見てくださった方もいるかもしれませんが、私は上記の理由により、比べること自体が困難、さらに比べたとして、その意見が100%正しいということはないと思っています。
ですが、中には自分の意見が100%正しいと思い込み、意見の違う相手を馬鹿にしたり、上から目線で考えを押し付けたりしている人がいます。
それはもうすでに“議論”ではなく、ただの罵倒ではないでしょうか?
私はこの様を、何年も前からコービー vs レブロンの話題について、ネットで目にしてきました。それは海外、日本を問わず、です。
私自身がツイッターでそういう目に巻き込まれたこともあります。(その時はコービー信者とか言われたな。否定しないけど(笑))
レブロンがジョーダンと比べられ始めたのはごく近年のことなので、それほど多くはないですが、レブロンとジョーダンについてもファン同士がネット上で言い争いをしているのは見たことがあります。
言い争いや罵倒となると、もはや正常な議論はできません。お互いが不愉快な気持ちになるだけです。そんな罵倒は何も生み出さないのです。
繰り返しになりますが、このような比較論において、100%正しい答えというのは存在しません。違う意見があって当然なのです。
大事なのは、『違う意見の人もいる』ということを認識し、相手の考えも認めることなのではないでしょうか。
議論するならそのことを念頭に置いておき、そのうえで罵倒や言い争いになることなく、お互いの意見を交換したらいいと思います。
そして最後にはお互いの推す選手の良さを分かち合い、お互いの意見を認め、尊重することができれば、その議論は意味のあるものにあると思います。
もともと意見の違う人同士がぶつかるので、どちらか片方の意見に納得して議論を終えるということは、ほぼないでしょう。
それならば、意見の違いを認め、“そういう意見もあるんだな”と認めることが重要だと思うのです。
元々私は比較反対論者ですが、もし議論をすることがあれば、そのような議論をしたいと思います。
人はランク付けをしたがるものですが、それ自体に意味はほとんどないと思ます。
歴代ナンバー1プレーヤーに選ばれたなら、チャンピオンリングが増えるわけでもないし(笑)
これは話が少し逸れますが、スポーツメディアにとって、こういう『偉大なプレーヤー比較ネタ』というのは、話題になりやすく、記事を書けばクリックを増やしやすいネタでもあるんですよね。
それが広告収入の増加につながるといった感じになるので、メディアとしては『お金儲けのネタ』なんですよね。正直、そのランキングが正しいかどうかなんて、メディアは気にしちゃいないでしょう。
お金になればいいのだから。まぁ、一種の炎上商法ですね(笑)
これもまた話が逸れますが、2013年、レイカーズが大補強の末に大失敗に終わったシーズンの後、
“レイカーズ凋落の原因はすべてコービーのせい”といった記事をとあるESPNの記者が書いたことがありました。
私は頭にきて頭に来て、未だにその記者の名前が忘れられないのですが、LA在住のとあるレイカーファンの方(多くの方が知っているであろう有名な方です)に、その記事を見た現地のファンがどんな反応をしているかを尋ねたところ、
『LA中のレイカーファンが大人げなく怒り狂っている』
という返事を頂いたことがあります。
このように、有名球団やスター選手をこき下ろすような記事を書くことも、一種の炎上商法であって、記者の飯の種なのです。
その記事が正しくないのなんて、火を見るより明らかなのに。
メディアの手のひらの上で踊らされないことも大切だと思います。
少し話が逸れましたが、私がこの『MJ、コービー、レブロンの比較論』の記事を見て感じたことは以上になります。
見ていただいた方は、長々とありがとうございます。
また、これは私の一意見なので、『私はこう思う』など、意見がある方は私のツイッターまでどうぞ。お待ちしております。
それにしても、NBA Japanがこんな変な記事を和訳して載せるなんて、どういう意図があるのか?
これもまた一種の炎上商法なのか、大真面目なのか(苦笑)
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“執念” コービーを偉大にさせたもの [コービー関係]
コービーがサイト“The Players' Tribune”に
『Obsession Is Natural』(執念は生まれつきのもの)
というタイトルで記事を寄稿しています。
非常に興味深いうえに、コービーの性格が良く分かる記事だったので、全部和訳しました。
元記事はこちらになります。
それではここからが和訳です。
“執念は生まれつきのもの”
1996年、11月12日、アレン・アイバーソンはガーデンでのニックス戦に勝利した試合で35点を取った。
1996年、11月12日、僕はヒューストンでの勝利した試合で5分間プレーし、2点で終えた。
夜遅くにホテルの部屋にチェックインして、スポーツセンター(現地のスポーツチャンネル)で彼が35点取ったのを見て、私は我を失った。
テーブルをひっくり返し、椅子を投げ、テレビを壊した。
私はこれまでハードに練習していたと思っていた。
5分、2点。
私はもっと練習をハードにする必要がある。
私はやった。
1999年、3月19日、アイバーソンはフィラデルフィアで僕の前で41点、10アシストを記録した。
熱心な練習は十分ではなかった。
私はこの男を取り憑かれた様に勉強する必要があった。
私は見つけれる限りすべてのAIに関しての記事や本を取り憑かれたみたいに読んだ。
私は執拗なまでに彼がプレーした試合を見た。IUPUのオールアメリカンゲームまで遡ってまで。
私はしきりに彼のすべての成功、そして彼の苦労を学んだ。私は異常なまでに、見つけることができる限りの彼の弱点を探した。
私はAIに関して塾考したことを私の中に取り入れるために、黙想の世界を調べた。
(※4/23 追記:この文章では原文に“Musecage”と出てくるところを私は“熟考”と訳しています。
ですが、ここは文脈から考えると、『AIについて実績など、いろいろ調べたこと』と訳す方が分かり易いかもしれません。
そもそも、“Musecage”というのは造語です。辞書で調べても出てきません。
“muse”というのは、ギリシャ神話に出てくる『芸術家にインスピレーションを与える女神』という意味です。これはコービーが掲げる『多くの人々にインスピレーションを与えたい』というコンセプトを表す言葉としてコービーが使っているものです。“cage”は『檻』という意味なので、そのまま“Musecage”を訳すと『museを捕まえておく檻』という意味になります。これでは意味が通じませんよね。
なので私は『神話の世界に入り浸る≠深く考える』と訳し、この文脈で言うと、
『AIについて業績など、いろいろ調べたこと』と訳しました。
このことを知っておかないと、『Musecageってなんだろう?』と感じるかもしれません。私の説明不足でした。
なお、この和訳はツイッターアカウント@MayLAL24 さんからアドバイスをいただき、この修正と追記を入れました。Mayさん、ありがとうございます。)
それは南アフリカ沖でどうやって凶暴な大型サメがアザラシを捕食するのかということを学ぶことにもつながった。
忍耐、タイミング、角度。
2000年2月20日、フィラデルフィアにて。フィル・ジャクソンHCは後半開始から私にAIを守るという
課題を与えてくれた。私にとってこのチャレンジがどのくらいの意味があるかなんて誰も知らない。
私は彼(AI)に私が感じたフラストレーションを感じさせたかった。
私はAIが私の前で41点10アシストした際に私のことを笑ったすべての人を笑いすぎで窒息させてやりたかった。
彼は公に、私たちお互いが他の選手には止められないと言うだろう。
私はそう信じられているのを否定する。
私は50点取る
お前は0点に終わる
これが私の信じたこと。
僕が彼をマークし始めた時、彼は前半で16得点だった。彼は試合を16点で終えた。
(※追記:過去のゲームログを調べてみましたが、この日アイバーソンは本当に16点で試合を終えています。 44分出場してFGは7/25、5TOでした。ちなみにコービーは39分出場で18点、7アシスト、5ブロックを記録しています。FGは7/15です。試合はレイカーズが勝っています)
リベンジは素敵なものだった。
でも、勝った後でも僕は満足していなかった。
そもそも最初に彼が私をあんなふうな気持ち(AIに先に活躍されたり、やられて屈辱的な気持ち)にさせたことに対して僕はイライラしていた。
私はその時点から、すべてのマッチアップに対し、生きるか死ぬかという姿勢で臨むことを誓った。
誰も私のそのような焦点を決してコントロールしようとはしなかった。
私は私がターゲットにして、封じ込めたいプレーヤーを見極めます。
私は来るべきシーズンでのあなたの目標が、私が20年間なりたいと思っていたところ(おそらく優勝のこと)に対して妥協しているかどうかを見極めます。
もし彼らが妥協していないのであれば、あなたにとって天国になるでしょう。だけどもし妥協しているのなら・・・
私はあなたを徹底的にやっつけるだろう。当然だよ。
以上が和訳になります。少し分かりやすいように意訳している部分があります。
あと、和訳で間違っている部分があれば、ツイッターにて私に教えてくださるとうれしいです。 私は常に正確な情報をこのブログや私のツイッターを見てくださっている方に提供したいと思っているし、私のモットーでもあります。ご協力ください。
教えてくだされば、その都度記事を訂正します。
この記事を見ると、“どうしてコービーがNBAの歴史上、最も偉大なプレーヤーの1人”と評価されるか、その理由が窺い知れることができますね。
『異常なまでの執着心』これをコービーが持っていたということがその理由の一つなのではないでしょうか。
また、アイバーソンというライバルがいたこともコービーには良い影響になったことでしょう。
アイバーソンの方がコービーよりも先に活躍し始めたから、また、コービーの目の前で活躍したから。
そのことがコービーをより奮い立たせたのでしょうね。
こういう、コービーの性格が分かる様な記事や、昔のエピソードと言うのは興味深く、見ていて楽しいし、私たちの人生において参考になることかもしれません。
また、コービーのこのような“執念”が、今のレイカーズの選手たちに欠けているものなのかもしれません。
今日の記事は以上です。
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『Obsession Is Natural』(執念は生まれつきのもの)
というタイトルで記事を寄稿しています。
非常に興味深いうえに、コービーの性格が良く分かる記事だったので、全部和訳しました。
元記事はこちらになります。
それではここからが和訳です。
“執念は生まれつきのもの”
1996年、11月12日、アレン・アイバーソンはガーデンでのニックス戦に勝利した試合で35点を取った。
1996年、11月12日、僕はヒューストンでの勝利した試合で5分間プレーし、2点で終えた。
夜遅くにホテルの部屋にチェックインして、スポーツセンター(現地のスポーツチャンネル)で彼が35点取ったのを見て、私は我を失った。
テーブルをひっくり返し、椅子を投げ、テレビを壊した。
私はこれまでハードに練習していたと思っていた。
5分、2点。
私はもっと練習をハードにする必要がある。
私はやった。
1999年、3月19日、アイバーソンはフィラデルフィアで僕の前で41点、10アシストを記録した。
熱心な練習は十分ではなかった。
私はこの男を取り憑かれた様に勉強する必要があった。
私は見つけれる限りすべてのAIに関しての記事や本を取り憑かれたみたいに読んだ。
私は執拗なまでに彼がプレーした試合を見た。IUPUのオールアメリカンゲームまで遡ってまで。
私はしきりに彼のすべての成功、そして彼の苦労を学んだ。私は異常なまでに、見つけることができる限りの彼の弱点を探した。
私はAIに関して塾考したことを私の中に取り入れるために、黙想の世界を調べた。
(※4/23 追記:この文章では原文に“Musecage”と出てくるところを私は“熟考”と訳しています。
ですが、ここは文脈から考えると、『AIについて実績など、いろいろ調べたこと』と訳す方が分かり易いかもしれません。
そもそも、“Musecage”というのは造語です。辞書で調べても出てきません。
“muse”というのは、ギリシャ神話に出てくる『芸術家にインスピレーションを与える女神』という意味です。これはコービーが掲げる『多くの人々にインスピレーションを与えたい』というコンセプトを表す言葉としてコービーが使っているものです。“cage”は『檻』という意味なので、そのまま“Musecage”を訳すと『museを捕まえておく檻』という意味になります。これでは意味が通じませんよね。
なので私は『神話の世界に入り浸る≠深く考える』と訳し、この文脈で言うと、
『AIについて業績など、いろいろ調べたこと』と訳しました。
このことを知っておかないと、『Musecageってなんだろう?』と感じるかもしれません。私の説明不足でした。
なお、この和訳はツイッターアカウント@MayLAL24 さんからアドバイスをいただき、この修正と追記を入れました。Mayさん、ありがとうございます。)
それは南アフリカ沖でどうやって凶暴な大型サメがアザラシを捕食するのかということを学ぶことにもつながった。
忍耐、タイミング、角度。
2000年2月20日、フィラデルフィアにて。フィル・ジャクソンHCは後半開始から私にAIを守るという
課題を与えてくれた。私にとってこのチャレンジがどのくらいの意味があるかなんて誰も知らない。
私は彼(AI)に私が感じたフラストレーションを感じさせたかった。
私はAIが私の前で41点10アシストした際に私のことを笑ったすべての人を笑いすぎで窒息させてやりたかった。
彼は公に、私たちお互いが他の選手には止められないと言うだろう。
私はそう信じられているのを否定する。
私は50点取る
お前は0点に終わる
これが私の信じたこと。
僕が彼をマークし始めた時、彼は前半で16得点だった。彼は試合を16点で終えた。
(※追記:過去のゲームログを調べてみましたが、この日アイバーソンは本当に16点で試合を終えています。 44分出場してFGは7/25、5TOでした。ちなみにコービーは39分出場で18点、7アシスト、5ブロックを記録しています。FGは7/15です。試合はレイカーズが勝っています)
リベンジは素敵なものだった。
でも、勝った後でも僕は満足していなかった。
そもそも最初に彼が私をあんなふうな気持ち(AIに先に活躍されたり、やられて屈辱的な気持ち)にさせたことに対して僕はイライラしていた。
私はその時点から、すべてのマッチアップに対し、生きるか死ぬかという姿勢で臨むことを誓った。
誰も私のそのような焦点を決してコントロールしようとはしなかった。
私は私がターゲットにして、封じ込めたいプレーヤーを見極めます。
私は来るべきシーズンでのあなたの目標が、私が20年間なりたいと思っていたところ(おそらく優勝のこと)に対して妥協しているかどうかを見極めます。
もし彼らが妥協していないのであれば、あなたにとって天国になるでしょう。だけどもし妥協しているのなら・・・
私はあなたを徹底的にやっつけるだろう。当然だよ。
以上が和訳になります。少し分かりやすいように意訳している部分があります。
あと、和訳で間違っている部分があれば、ツイッターにて私に教えてくださるとうれしいです。 私は常に正確な情報をこのブログや私のツイッターを見てくださっている方に提供したいと思っているし、私のモットーでもあります。ご協力ください。
教えてくだされば、その都度記事を訂正します。
この記事を見ると、“どうしてコービーがNBAの歴史上、最も偉大なプレーヤーの1人”と評価されるか、その理由が窺い知れることができますね。
『異常なまでの執着心』これをコービーが持っていたということがその理由の一つなのではないでしょうか。
また、アイバーソンというライバルがいたこともコービーには良い影響になったことでしょう。
アイバーソンの方がコービーよりも先に活躍し始めたから、また、コービーの目の前で活躍したから。
そのことがコービーをより奮い立たせたのでしょうね。
こういう、コービーの性格が分かる様な記事や、昔のエピソードと言うのは興味深く、見ていて楽しいし、私たちの人生において参考になることかもしれません。
また、コービーのこのような“執念”が、今のレイカーズの選手たちに欠けているものなのかもしれません。
今日の記事は以上です。
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アイゼア・トーマスが初めてコービーをガードした日 [コービー関係]
レイカーズは今日、宿敵ボストン・セルティックスと対戦し、107対113で敗れました。
今期絶好調で、スコアラーとして確実にステップアップしたボストンの
アイゼア・トーマスに38点を取られ、止めれなかったことが敗戦の理由の一つであることに間違いはありません。
そのトーマスは、レイカーファンとして育ち、お気に入りのプレーヤーはコービーだったそうです。
今シーズンが始まってすぐ、2016年11月の記事ですが、コービーとのあるエピソードをトーマス自身が明かし、記事になっていたのを思い出しました。
もしかしたらすでにご存じの方も多いかもしれませんが、そのエピソードに関して記事にしてみました。
このエピソードはトーマスのルーキーイヤー、2011~12シーズンの開幕戦でのことで、
トーマスが初めてコービーのガードについた際のものです。
このシーズンのサクラメントの開幕戦の相手はレイカーズでした(ちなみにレイカーズはシーズン2試合目で開幕戦の相手はシカゴだった)。
→和訳の参考にした元記事はこちらより
-アイゼア・トーマス
それはシーズン開幕戦、サクラメント・キングスvsロサンゼルス・レイカーズ戦のことだった。
トレーニングキャンプ中にはあるルールがあった。選手たちは僕に対して(ポストで)バックダウンを仕掛けてくるけど、
彼らはいつもターンオーバーをしていた。だからキングスのコーチ、ポール・ウエストファルは 『アイゼアに対してバックダウンするな』って感じだった。
(解説:アイゼアは身長が低いので、相手プレーヤーはバックダウンしてくるけど、 バックダウンに対してのディフェンスに自信を持っていたということですね。)
(レイカーズ戦で)僕が交代でゲームに出場した時、みんなこんな感じだった。
『誰がコービーにマッチアップするんだ?』
ポール・ウエストファルは 『アイゼアがコービーにマッチアップするんだ。思い出せ。誰も君相手にバックダウンできないんだ』と言った。
僕は『マジかよ!僕のお気に入りのプレーヤーだぞ!』という感じだった。
コービーがゲームに出てくると、彼は僕に対してアイソレーションでバックダウンを3回連続で仕掛けてきた。 笑うしかなかったよ。彼は3回も僕相手にスコアし、僕は笑いながら走って戻るしかなかった。 誰かが僕相手にスコアをしたのに、笑みが浮かんだことなんて初めてのことだった。
でも、相手はコービー・ブライアントだ。史上最もお気に入りのプレーヤーだ。 夢のような感じで、現実だと感じられなかった。だから彼が僕相手にスコアしてくれてうれしかった。
けど、ポール・ウエストファルが『誰も君相手にはバックダウンできないぞ』と言った時、僕は言ったよ。 『ねぇ、茶化さないでよ。相手はコービーだ。彼は誰相手でもバックダウンしてくるんだ!』 クールなちょっとした“welcome to the NBA story”だね。
また、これはLAタイムスの記事ですが、トーマスはこう発言しています。
→元記事はこちら
『コービーはゲームを変えた。コート上だけでなく、コート外でも。彼にはすごく意味がある。 彼が僕のお気に入りのプレーヤー』
『彼とコート上で共有できたことと、彼と競争することができたことは本当に多くの意味がある』
アイゼア・トーマスがレイカーファンとして育ったことは上述しましたが、
トーマスは、FAになった際、本気でレイカーズ入りを考えていたそうです。
ですが、それは実現しませんでした。
その理由が、今日レイカーズがボストンに負けたことによって、再び掘り起こされているようです。
「アイゼア・トーマスがFAの時にレイカーになりたいと頼んだのに、レイカーズのマネージメントは彼を無視した。今になってもムカつく。」 https://t.co/Zf4wPu9k3V
— May (@MayLAL24) 2017年2月4日
もし、トーマスがレイカーズ入りしていたらどうなっていたかと想像するとまた面白いですよね。
少なくとも、トーマスはレイカーファンから愛される選手になっていたのではないでしょうか。
彼のプレーからは身長なんか関係ないとばかりの反骨心と、ただ勝ちたいという情熱を持ち、全力でプレーしている様子が伝わってきます。
彼の憧れであるコービーと同じように。
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コービー本人が選ぶ、20年のキャリアでの出来事Top10 [コービー関係]
久しぶりの記事になります。
1年前の今日、現地11月29日はコービーが2015~16シーズン限りでの引退を発表した日です。
だからだと思いますが、LAでレイカーズの試合を放送している放送局、
“Spectrum Sportsnet”(昨シーズンまではTime Warner Cable Sportsnetでしたが、
名称が変更になりました。未だに間違えそう(笑))の番組で、
『コービーのキャリアの出来事Top10』という番組をやっているそうです。
事前に番組のCMを見ましたが、コービーがインタビュー形式で直接答えていたので、
番組側が決めたTop10ではなく、コービー本人が選んだTop10のようです。
なので、コービーにとってのキャリアでの重大な出来事は何かな?と思い、気になっていました。
私は日本に住んでいるので
(どういうわけだか、ツイッターではたまにLAに住んでいると勘違いされることがあります。
実は私は生まれてこの方、日本から1歩も出たことがないです(笑))
番組を見ることはできませんが、今の時代はとても便利で、ツイッターで簡単に情報を集めることができます。
ツイッターで集めた情報なので、間違っている部分がもしかしたらあるかもしれませんが、
今回は“コービーが選んだキャリアTop10の出来事”を記事にしたいと思います。
それでは10位からいきましょう。
第10位) 2002年カンファレンスファイナル VSサクラメントキングス戦での激闘
これは良く覚えています。このシリーズ、レイカーズはホームコートアドバンテージがありませんでした。
レイカーズは敵地での第1戦に勝ちますが、第2戦、ホームに帰った後の第3戦にも敗れてしまいます。
ちなみに第2戦の前にコービーはホテルで食べたチーズバーガーで食あたりを起こしてしまうんですよね。
それでも試合には出ていましたが。
第4戦は試合の最後までサクラメントにリードを許しますが、ロバート・オーリーの“ザ・ショット”に助けられ、第4戦をモノにします。
これで流れはレイカーズに来たかと思いますが、アウェイでの第5戦でレイカーズは敗れ、王手をかけられてしまいます。
しかし、レイカーズは落ち着いていました。ホームでの第6戦に勝つと、アウェイでの第7戦、オーバータイムにもつれる接戦になりますが、なんとかレイカーズが勝利し、ファイナル進出を決めたという激闘でした。
このころのサクラメントは手ごわかったですね。ウェバーのオールラウンドな活躍、マイク・ビビーのブレイクアウト、ブラデ・ディバッツのシャックに対しての嫌らしいディフェンスなど、憎たらしかったです(笑)
第9位) 2005年12月、vsダラス・マーべリックス戦での62Points in 3Q
説明よりも、動画を見たほうがよくわかると思います。
第8位) 2004年4月、vsポートランド・トレイルブレイザーズ戦での2本のブザービーター
このコービーのとんでもない2本のシュートによって、レイカーズはパシフィックディビジョンの1位が確定したんですよね。
そういう意味でもこのコービーの2本のブザービーターはチームを救いました。
第7位) 2006年プレーオフ1回戦 vsフィニックス・サンズ 第4戦でのブザービーター
これもよく覚えている方は多いと思います。このシュートでレイカーズは勝利し、3勝1敗とシリーズ勝利まであと1勝と王手をかけました。
しかし、レイカーズはここから3連敗し、シリーズ敗退となってしまいます。
シリーズを勝ち抜いていたならば、一層素晴らしいシーンとなったはずなので、そこがとても残念に感じてしまいます。
第6位) 2009年2月 MSGでの61点
この試合でコービーが記録した61点は2014年にカーメロ・アンソニーが62点を記録するまでMSGで記録した個人の得点としては歴代1位でした。
ちなみにビジターの選手として記録した個人の得点としては現在でも歴代1位です。
第5位) 2010年ファイナル vsボストン・セルティックス戦に勝ち、5つ目のチャンピオンリング獲得
コービー自身、5つのチャンピオンリングの中で、このシリーズに勝ち獲得したチャンピオンリングが一番うれしかったと晩年に語っていました。
2008年のファイナルで負けているので、この年はリベンジを果たしたということで、余計に嬉しく感じたのだと思います。
ちなみにこれは私の感想ですが、このシリーズの第7戦はバスケットボールの試合としては醜い試合(シュート入らない、足が動いてないなど)ですが、勝負としては今まで見てきた中で最も美しい試合だったと思っています。
理由は両チームの選手・スタッフ、さらにはファンがあと1試合に勝つためにすべての力を出し切り、全力で戦った試合だからです。
コービーの試合終了直後の表情がそれを物語っていました。
第4位) 2016年4月、コービーのキャリア最終戦 vsユタ・ジャズ戦での60点
説明はいらないでしょう。
第3位) 2013年にアキレス腱を断裂したことと、レイカーズがプレーオフに行くために全身全霊を注いだこと
2013年はレイカーファン、NBAファンにとってレイカーズは『失敗』だったと思われていると思います。
実際そうだと思います。怪我人の続出、HCの交代、チームとしての機能不足など、あらゆる試練の連続でした。
そんななか、コービーはチームをプレーオフに導くべく、自分のすべての力を出し切り、全身全霊を注ぎました。
シーズンの最後の方なんて、平均45分近く出場していたし、得点、プレーメイク、ディフェンスなど、あらゆることをしました。
レイカーズはプレーオフに出場することになりますが、その代償はあまりにも大きかったです。
コービーは4月13日のGSW戦でアキレス腱を断裂してしまいます。そしてコービーを欠いたプレーオフではサンアントニオになす術もありませんでした。
そしてここからレイカーズの凋落はあっという間でした。
コービーのこの怪我は、結果としてはコービーのキャリアを一変させるものとなってしまいました。
ですが、興味深いのはコービーがこの怪我の事を全く後悔していないと語っていたことです。
先の事を考えるのではなく、目の前の1試合1試合に目を向け、勝つために全力を出し切ってきたコービーだからこそ、そう感じるのでしょう。コービーのこの献身は一生忘れません。
第2位) 2000年ファイナル vsインディアナ・ペイサーズ 第4戦でのテイクオーバー
この試合はコービーにとってもターニングポイントになった試合、場面だったかもしれません。
この試合はオーバータイムに入ってすぐにシャックがファウルアウトになってしまうんですよね。
この時期はコービーがチームの重要人物だったのは事実ですが、あくまでチームの中心はシャックでした(全盛期でしたし)。
そのシャックが重要な場面でファウルアウトになり、『ヤバイ』と思ったファンも多かったのではないでしょうか。
そんな中、試合の終盤を支配したのがコービーでした。この活躍なくして、レイカーズは優勝できなかったでしょう。この試合をとったのは非常に大きかったです。
ファイナルという大舞台で『コービー・ブライアント』という名を世界中に知らしめた、ターニングポイントとなった試合だったかと思います。
そしていよいよ第1位です。
第1位) “81ポイント・ゲーム”
もはや説明はいりませんよね。伝説の試合です。今後100年は語られることでしょう。
私がコービーが81点を取ったことを知ったのは、意外にもサッカーが好きな友人の口からでした。
『ひで君ってコービー好きやんな?81点取ったらしいで』
私は、『81点!?31点の見間違いじゃなくて?』と冗談だと思っていました。
ですが友人が新聞に載っていたというので、帰って新聞を見ると、本当に81点だったのです。驚いたなんてもんではなかったです。
当時は現在のように毎試合見れる環境でもなかったし、ツイッターのようなSNSもなければ、インターネットもほとんど使っていなかったし、情報が回るのが遅かったんですよね。
それを考えると、今って便利な時代ですよね(笑)
もしも当時、インターネットがもっと発達していたり、ツイッターがあれば、コービーの81点はとんでもない大騒ぎになっていたでしょうね。
以上がランキングです。
意外だと思ったのが、このTop10の中に『ドラフトで指名されたこと』というのがなかったことです。
数年くらい前ですが、コービーはインタビューで『キャリアで最も思い出に残っていることは?』と聞かれ、
『ドラフトで指名され、NBA入りしたことかな』と答えていました。理由は『すべての始まりだから』だそうです。
まぁ、ドラフトされたのは“始まり”であって、コート上で成し遂げたことの思い出と言えば、上記のようなランキングになるのでしょうね。
コービーが引退を発表してからちょうど1年という時期に、コービーにとって思い出に残っている出来事は何なのかを知ることができるいい機会となりました。
もうコービーはコートにはいませんが、なかなかコービーのことが忘れられず、コービーのことを追い求める今日この頃です。
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ケビン・ガーネット コービーの兄貴分であり、嫌いになれなかったセルティック [その他]
このブログを読んでくださっている皆さんがケビン・ガーネットに持っているイメージはどんなイメージ?
試合中に独り言をぶつぶつ言っている人?あるいは、チャーリー・ビラヌエバを『ガン患者』と罵った口汚い人?
あるいは、コート上でなんでもこなすことができるオールラウンダー?
私がKGに持つイメージは『常に湧き出るマグマのように熱いゲームへの情熱をもったプレーヤ―』というもの。
一言では表しにくいけど。
(余談になるけど、コービーとよく似ていると言われるラッセル・ウエストブルック、私はウエストブルックはどちらかというとKGに似ていると思う。 常にエネルギーを放出させながらプレーしていると言う点で。 コービーはいつもは冷静で、時に感情やエネルギーが爆発するタイプ。まるで普段は静かだけど、たまに大噴火をする火山タイプ。 KGやウエストブルックはいつも噴火をしている火山で、常にマグマを放出している火山タイプ。 あくまで私の主観だけど。でも、この3人は同じゲームへの情熱、競争心を持っているのは間違いないと思う。 エネルギーの放出の仕方が違うだけで)
KGという人を初めて見て(雑誌でだけど)の感想は今でもはっきり覚えている。
『一体何頭身なの?この人』というもの(笑)
KGは昔は今よりもっと線が細くて、まるでトーテムポールのように思えた(失敬)。
それに大量の汗で黒光りする体。シャックを見ても怖そうとは感じなかったけど、KGを初めて見た時は『怖そう』とも思った。
そんな印象を持った人はKG以来だけ。異常なほどオーラがある人もこれまで2人しか見たことないけど(もちろんジョーダンとコービーの2人)。
プレーヤーとしてだけど、対戦相手として今まで見てきて、誤解を生むかもしれないけど、得点面でさほど怖いプレーヤーだと感じたことはなかった。
爆発力がさほどなく、40点ゲームを何試合もするような選手ではなかったからだと思う。それに今時のPFと違って3ポイントもあまり打たなかったし。
ミッドレンジからのジャンパーや、ターンアラウンドシュートは上手かったと思う。でも、さほど脅威ではなかった。得点面では。
ただしディフェンス面では別。リバウンド、ブロックショット、ルーズボールへの執念など・・・そちらの方がオフェンスよりも何倍も脅威に感じた。
それをまざまざと思い知らされたのが、思い出したくもない2008年のファイナル。レイカーズがボコボコにされたシリーズ。
KGがルーキーイヤーからミネソタにいたのは2007年までだけど、2007年にKGがトレードを志願しているとの情報があって、トレード先の候補に挙がっていたのがレイカーズだった。
当時の雑誌にはレイカーズの獲得候補はKGかジャーメイン・オニールと書かれていた。
インターネットがまだあまり発達していなかった時代で、雑誌が主な情報源だった。
正直、私の中でKGはレイカーズにほぼ確実に移籍すると思っていた。KGは当時のレイカーズにベストフィットだと思った。
理由は上記したけど、得点面ではそれほどだけど、リバウンドなどのディフェンスに優れていること、あとはパスも上手かったことなど。
このような理由から、実はKGはオフェンスのファーストオプションではなく、チームのセカンド・ベスト、つまりブルズ黄金期で言えば、スコティ・ピペンのような役割の方が合っていると思ったから。
レイカーズにはコービーがいる。オフェンスはコービー中心でやればいい。KGはミネソタの時のようにファーストオプションでなくていい。
オフェンスに力をそこまで注がなくていい分、ディフェンスに力を十分に注げるし、パスも上手いからオフェンスでも潤滑油のような役割も期待できる。
KGはレイカーズにベストフィットすると思ったし、何よりコービーとKGのコンビなんて最高!と思っていた。
ところが、KGが移籍したのはよりによってボストン。しかもレイ・アレンもそれに加わると言う始末。
2007年にレイカーズはプレーオフに行けたけど、ボストンはプレーオフにも行けていなかったし、レイカーズの方がマシなのに、なんでよりによってボストンなの?と思った。
これが正直な気持ち。
2007~08シーズンが始まって、ピアース・KG・アレン要するボストンはリーグ最高勝率でファイナルへ。
レイカーズもシーズン途中にパウをトレードで獲得し、MVPを獲得したコービーの活躍でファイナルへ。
KGを取れなかったレイカーズと、KGを獲得したボストンの対戦だなんて、何の因縁だろうって思った。
そしてそのファイナルだけど、結果は皆さんご存知の通り。
自慢じゃないけど、私のKGへの評価は当たっていた。
KGはオフェンスはピアースやアレンに任せ、自分はディフェンスにエナジーを注いでいた。まるで守護神。
KGのおかげで、パウは自分のやりたいことが全くと言っていいほどできず、“ソフト”と言われる有様。
ファイナルMVPはピアースだったけど、私はKGにやられたと思っていた。
ピアースがトロフィーを持って喜んでいる様子を見て、私は悔しくて腹が立ったけど、
不思議とKGが喜んでいるのを見ても頭には来なかった。
ボストンへ移籍して1年目での優勝で、“セルティック”という印象がまだ薄いからか。
それとも、プレーオフでチームを勝たせることができないとメディアに批判されまくって、苦労してきたKGを知っているからか。
どちらかは分からないけど。
レイカーズはその翌年優勝するし、その次のシーズンは2008年に敗れたボストン相手にリベンジを果たす。
2007年に私が妄想した、“KGがレイカーズに来ていたら”が実現していたら、また違った展開だったかもしれない。
ひょっとしたら2008年に優勝したのはレイカーズかもしれなくて、その後もNBAを支配できていたかもしれない。
でももしかしたら、KGはレイカーズにフィットしなかったかもしれない。
結局のところ“たられば”の話だけど。
KGはボストンへ行き、2008年はボストンが優勝して、2009・10年はレイカーズが優勝した。
その事実は変わらないし、“たられば”で考えてもキリがない。無駄なこと(苦笑)
それにKGがレイカーズに来ていたらほぼ確実にパウはレイカーズに移籍してこない。
そういう妄想が面白かったりするんだけど。
KGには感謝していることがある。
それはコービーに多大な影響を与えたこと、コービーのよき兄貴分でいてくれたこと。
高卒からNBA入りするにあたって、KGの成功がコービーに与えた影響は大きかった。
コービーが高卒でのNBA入りを決めた際の理由の一つに、1年先輩のKGがNBAで十分に通用したということがあったと言うのを聞いたことがある。
KGの成功がなければ、コービーは大学に行ってからNBA入りをしていたことだろう。
コービーの兄貴分でいてくれたと言う部分だけど、コービーにとって初めてのオールスターとなった1998年、コービーはすごく緊張していたそうだけど、その際にKGがコービーに話しかけて緊張をほぐしていたし、ゲームが始まってコービーのダンクをアシストし、プレーしやすくしてあげたのもKGだった。
実はKGは自分がルーキーで開幕戦を迎える際、尋常じゃないくらい緊張していたそうだから、コービーの緊張した様子も分かっていたし、助けになろうと思っていたのだと思う。KGの人間性が分かる温かいエピソードだと思う。
他にも今年2人が引退するまで、コート上で2人で話をしている場面は何度も見た。
トラッシュトークで有名なKGだけど、コービーに対しては挑発するようにトラッシュトークをしている風な雰囲気はまるでなく、にこやかに世間話をしているような雰囲気だったのが印象的だった。だからKGにとってもコービーは特別な存在で、弟のように思ってくれているのかな?と思った。
そのほかにもオールスターで出会うたびに仲よさそうに話をしているなど、コービーとKGの関係性の良さが分かる場面は多かった。
今回、KGが引退することになって、私の中でいろいろと思うことがあったから、今回のような記事を書いた。
ティム・ダンカンが引退を発表した時もいろいろと思うことがあったけど、記事に書くようなエピソードが思いつかなくて書けなかった(笑)
コービーやダンカン、KGのように“今まで当たり前のようにそこにいた人”がいなくなると言うのはやはり淋しい。
時代の移り変わりをまざまざと感じさせられる。でも、私たちファンはそれを受け入れていかなければならないのだと思う。
5年後、コービーとダンカンとKGが殿堂入りの式典でスピーチをするのが今から楽しみ。この3人の殿堂入りは確実だろう。殺人でも起こさない限り(笑)
どんなふうにスピーチするのだろう?コービーは引退試合後のコート上でのスピーチの時のように、笑顔でにこやかに話しそう。時折ジョークを交えながら。
ダンカンはいつも通り、表情変えずに淡々と話しそう(笑)KGは感情的になって泣くかもしれないな。
本当に2021年の殿堂入り式典が楽しみ。
現役時代にしのぎを削った偉大な3人が同時に殿堂入りするというストーリーも美しい。
KG、21年間お疲れ様でした。これからの活躍も期待しています。
本当にありがとう。
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コービーが17歳の自分へあてた手紙 [コービー関係]
今日、コービーが“THE PLAYER'S TRIBUNE”というサイトに
『Letter to My Younger Self』というタイトルの記事を寄稿しました。文字通り、若き日の自分へあてた手紙です。
元サイトの記事へのリンクはこちらです。
“Letter to My Younger Self”
こういう記事はやはり気になるのと、自分の英語力の訓練にもなるし、今回も和訳してみました。
いつも通り、私の感覚で意訳している部分もあるのでお許しくださいね。
また、本文中にはありませんが、和訳した時に分かりやすいように『』をつけて強調させている部分があります。
17歳の自分に向けたアドバイスとは何なのでしょうか?バスケットボールの心得?技術?
それともチームメイトとの関係性について?
それは、少し意外なことについてのアドバイスでした。
それではご覧ください。
↓ここからが和訳
若き日の自分への手紙
親愛なる17歳の自分へ。
明日、レイカーとしての夢が叶うとしたら、君は将来の家族や、友人に対しての投資の方法を見つけないといけない。
これは単純なことだ。君は多分、ほとんど悩むことはないだろう。だけど、少しの時間、深く考えてみよう。
私は『投資』と言った。
『与える』とは言っていない。
説明しよう。
兄弟や家族に単に高級なものを与える(買ってあげる)ことは正しい決断だと思うかもしれない。
君は彼らを愛している。そして彼らは君が成長するとき、いつも一緒にいた。だから彼らが君の成功と、それに伴うことを共有するのは正当なことだ。
だから君は彼らに車を買う。大きい家を買う。彼らのためのすべての料金を払う。
君は彼らに素晴しい人生を歩んでほしいし、快適な人生を歩んでほしい。そう思うだろう?
でも、君は正しいことをしていると信じているのと同じくらい、実際は彼らを支配していることに気づく日がやってくるはずだ。
君は彼らのことを気にかけている『君の』気分が良くなっていることに気付くだろう。
彼らの笑顔や、何の悩みもないような様子を見て、『君が』幸せに感じるんだ。
(解説:人に物を買ってあげて、人を喜ばせているつもりが、実際は人に物を買ってあげている自分に酔っているということですね)
そしてそれは君が極めて自己中心的なことなんだ。
君が自分自身に満足している間、君は徐々に彼ら自身の夢や抱負を奪っているんだ。
君は彼らの人生に高価なものを付け加えているけど、それはすべての中で本当に貴重な贈り物:“自立”と“成長”を減らしてしまっている。
家族のリーダーとなって、取り掛かるためにはそれらのことを理解するんだ。そしてそれは難しい判断を含む。
君の兄弟や家族がその時は理解してくれなかったとしても、だ。
彼らの未来に『投資』しろ。ただ与えるな。
富や影響力などの君の成功を使って、彼らを自分自身の夢に気付かせたり、正しい目的を見つけることができるようなベストなポジションに置いてあげるんだ。
彼らを学校に通わせ、仕事の面接をさせ、自分自身の力でリーダーにさせるんだ。君が今たどり着いたところや、いつかたどり着くところ(レベル)に彼らを連れていくために、彼らのハードワークや献身を同じレベルに保たせるんだ。
私がこの手紙を今書いたのは、君にこの過程をたった今すぐに始めてほしいからなんだ。
そして彼らを楽をさせてしまったことでできてしまった依存心を取り除くために、君が傷ついたり、悩んだりしないでいいようにするためにも。
その依存心は、怒りしか生まない。すべての人からの恨みや、嫉妬も含まれる。君自身も含んでね。
時が経つにつれて、彼らが自立して、自分自身の抱負を持ち、自分自身の生活を持つ姿を見ることができるようになるはずだ。そして彼らみんなとの関係性も結果として良くなっていくはずだ。
君に書きたいことはもっとたくさんあるんだけど、でも17歳で、君が2000もの言葉を席に座って集中して見れないのは分かっているからね。
君に次に書こうと思うのは、ビジネスにおいて、関係のないようなものをミックスさせるチャレンジについて触れようかな。
僕が君にできる一番大切なアドバイスは、親は『親』であって、『マネージャー』ではないということをしっかりと確認することだ。
君が最初の契約を結ぶ前、親に対しての正しい予算を見つけないとね。
親は君のビジネスが成長するのと、人々に長期の成功を築かせている間は美しい生活をしたいと思うだろうし。
その方が、来るべき時に、子供達の子供(孫)や、その次の子供は自分自身の将来に対して投資をすることができる。
君の人生はまさに変わろうとしている。そして物事はとても早くやってくる。でも、君が9時間のトレーニングを終えた夜に、(ベットに)横になった時に少し考え込んでみよう。
信じてくれ、最初から物事を構成しておけば、たくさんの涙や、悲観を避けることができる。
いくつかは今日まで残ることになるけど。
じゃあね。
コービーより
いかがでしたでしょうか。少し難しい内容だったので、和訳に苦労し、時間がかかってしまいました。
この記事を読んでいると、なんだか涙が出そうな、悲しいような気持ちになりました。
コービーがこのような考えに至るまで、どんな辛い思いをしてきたのかな、などついつい考えてしまいます。
バスケットボールのコート上では華やかな面ばかり見えても、家族との問題など、裏では辛い思いもたくさんしていたのでしょうね。
そういえば、数年前に『コービーの母が実家にあったコービーのジャージーやチャンピオンリングを無断でオークションに出そうとした』ということが問題になり、裁判沙汰にまで発展したのを覚えていませんか?
私の憶えている限りでは、コービーが母親に大金を払ってあげることになり、その代わりにオークションへの出品を取りやめたはずです。
実の親がお金のために子供の記念品をオークションに出すなんてありえないと私は頭にきたのを覚えています。
コービーがかわいそうだと思っていました。
コービーの両親との確執は結構話題になっていましたよね。今も解決していないでしょう。
昔のチームメイトや交流のある人など、あれだけコービーの関係者が会場に来ていたコービーのラストゲームに両親が来ていなかった(はず)ので、その点から考えても“お察しください”ですよね。
両親との確執などの問題を経てこの手紙に記したような考えに至り、今回書いたのかもしれませんね。
以上ですが、今後もコービーについて面白い記事があれば和訳などをしていくつもりです。
なのでなにか面白いような記事を見つければ私に教えていただけると嬉しいです。ツイッターでお知らせください。
今日は以上です。
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